マリナーズGM、菊池雄星の今年は「成長期間」メジャーに慣れることを優先

スポーツ報知
菊池雄星

 雄星が早くもマリナーズ・ファンの心をつかんだ―。西武からポスティングシステムでマリナーズ入りした菊池雄星投手(27)の入団会見が3日(日本時間4日)午前11時から、マ軍の本拠地「Tモバイル・パーク」で行われた。

 今オフにカノ、クルーズの主砲に、先発のパクストン、守護神ディアスらを放出したマリナーズのディポトGMは、2019年を「デベロップメント(成長)期間」として捉えている。菊池に対しても20、21年に一気にエース候補になるよう今季は中5日の先発をこなしながら、途中短いイニングでの先発試合を含むなどメジャーに慣れることを優先している。

 ボラス代理人は「日本からやって来た多くの投手が健康面での問題に行き当たったが、その件に関してのマリナーズの考えが素晴らしかった」と話したが、同GMは「健康面を考慮しつつ豊かな才能をどのように伸ばしていけるか。19年を長い目で見ながら生かしたい」と早急に好結果を求めない構えだ。さらに「他の若手に施している方法を使うこともあるだろう」と登板、イニング数を制限する可能性も示した。

 昨年のエンゼルス・大谷翔平を除けば、これまで鳴り物入りでメジャー入りした日本人先発投手の多くがいきなり中4日に組み込まれたことが故障の一因となっただけに、メジャーの水になじむことを優先する方針も、マリナーズ入りの要因だったようだ。(ベースボールアナリスト・蛭間 豊章)

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