103年ぶりのワールドシリーズ連覇目指すレッドソックス コーラ監督「キャンプ地に主力続々…心強い」

スポーツ報知
Rソックス・コーラ監督

 全米野球記者協会ボストン支部は17日(日本時間18日)、今年で80回目となる恒例のシーズン表彰式を市内のホテルで行った。

 コーラ監督、WシリーズMVPのピアース内野手らが出席し、華やかなムードとなった。イベントに先立って、ドンブロウスキー球団社長らがメディア対応。ヤンキースが1998年から3連覇して以来、誰もなし得ていないWS連覇について、「1度でも世界一になるのは至極の技で、2年連続が困難を極めるのは当然。年間通じて選手が健康体でなければいけないし、正念場の戦いで勝たねばならない。ただ、我々は素晴らしい監督、選手、スタッフを揃え、連覇を狙うシーズンに準備が出来ている」と手応えを語った。

 レッドソックスは今世紀04、07、13年に世界一となったが、いずれも連覇を逸し、球団のワールドシリーズ連覇は1915、16年に遡る。

 コーラ監督は「喜びに浸ったのは、11月一杯まで。我々は、2か月前に新たなページをめくった。オフの間も選手と頻繁に連絡を取り、来たるべきシーズンのことを語り合っている。年明けから(フロリダ州フォートマイヤーズの)キャンプ地に続々と主力が入り、自主トレを始めているし、心強い」と就任2年目の春に腕をぶす。

 ドンブロウスキー社長が「2017年に世界一になったアストロズは、主力がほぼ残り、去年も公式戦103勝。素晴らしい戦力があったが、あと一歩及ばなかった」と指摘するように、戦力を維持しても、故障や疲労を含めたコンディショニングは大きな懸念だ。コーラ監督は、10月の登板過多が懸念されるベテラン先発陣に限ってはオープン戦初登板を3月中旬まで控える方向で、「ファンにはあらかじめ謝っておく」と苦笑い。

 10月のポストシーズンに大活躍し、新たに4年契約を結んだイオバルディ投手について、「彼のことだから、オープン戦初戦のヤンキース戦(2月23日)で6イニング投げたいと言うだろうが(笑)、メディカルスタッフと慎重に様子をみていく」。百瀬喜与志コンディショニングコーチ、高橋真彩、内窪信一郎両トレーナーの3人が残留した日本人スタッフのサポートも期待される。

 昨年に引き続きFA市場の動きは遅い。ドブロンスキー社長は、駆け込み補強に含みをもたせながらも、8年連続30セーブのキンブレルとの契約更新を見送る方針の抑え不在のままキャンプを迎える可能性もある。キャンプに必要な機材等を詰めたトラックは、来月4日に本拠地フェンウェイ・パークからフロリダ州に出発。13日にバッテリー、18日に野手が合流したキャンプがスタートする。

(米マサチューセッツ州ボストン=一村 順子通信員)

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