イチローの元同僚マルティネス氏、10年待った殿堂入り

スポーツ報知

 【シアトル(米ワシントン州)=秋野未知】マリナーズで通算2247安打を放って米野球殿堂入りを果たしたエドガー・マルティネス氏(56)が22日(日本時間23日)、電話会見に臨んだ。

 マリナーズから殿堂入りしたのは、2016年のケン・グリフィー氏に続く、二人目。マルティネス氏は殿堂入り候補者として投票用紙にこれまで10年間も名前が載り続けていたことでも知られ、電話会見でも「10年も待って、ようやく殿堂入りの電話を受け取ったときの気持ちは?」という質問がまっさきに投げられた。投票用紙に名前が掲載されるのは10年が最長であるため、今年が殿堂入りの最後のチャンスだった同氏は、425票中、363票(85・4%)を獲得し、ようやく待望の殿堂入りを果たした。

 殿堂入りの報を受けた時の気持ちを聞かれたマルティネス氏は、「これまで10年で自分の感情をどうコントロールするか学んだので、今日は昼くらいまでは普通に過ごすことができた。でも電話への期待が高まってきたので、気持ちをそれから逸らそうと努力した」と話した。電話を受けたら、どんな気持ちがするのかわからなかったと前置きした後で、「ようやく殿堂入りしたことを知ったときの気持ちはアメイジング(素晴らしい)で、特別な瞬間だった。これを家族と、プエルトリコの人々と、シアトル市とシアトルのファンたちと分かち合いたい。私にとってとても特別なこと」と述べた。

 マルティネス氏は、1987年に24歳でメジャーデビューし、18年間に渡り、マリナーズ一筋でプレー。通算2055試合に出場し、1992年と95年に首位打者を獲得。通算2247安打、309本塁打、1261打点で、右打者ながら通算打率3割1分2厘を残し、出塁率も4割(・418)を超えた好打者だった。2015年6月からはマリナーズの打撃コーチに就任し、4シーズンに渡り、チームを指導。今年1月からは球団打撃アドバイザーに就任した。

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