【MLB】雄星、キャンプ初日を振り返って「本当に楽しい時間を過ごせた」
【ピオリア(米アリゾナ州)=秋野未知】シアトル・マリナーズの菊池雄星投手(27)が、12日(日本時間13日)に、米アリゾナ州ピオリアで春キャンプの初日を迎えた。
◆雄星に聞く
―キャンプ初日でしたが。
「すごく楽しみにしてましたし、新しいチームメートと会えるのも楽しみで、そういう気持ちでした」
―マリナーズのユニホームを着て。
「短い時間でしたけども、あのー、楽しく、アメリカの流れとか、システムとかを確認しながら本当に楽しい時間を過ごせたと思います」
―全体練習は1時間10分だけ。
「そうすね、短いという話は聞いてましたけど、やはり実際にやってみると、『あ、もう終わるんだ』というところはありましたけど。だからこそ自分自身で考えてやりながら、ルーティンを作っていくというところが求められると思うので、そこも楽しみのひとつです」
―ゴンザレスと会話していましたね。
「まだ、こう、いろんな詳しい話はできてませんけど、日本のこととか、アメリカのこととかをお互いに少しですね、聞き合いながら練習してました」
―背番号18への思い。
「やっぱり日本人の投手にとっては特別な番号ですし、岩隈さんが長い間つけて活躍されていましたんで、この流れに乗っかってというか、いい形で応えられるように頑張りたいと思います」
―明日はブルペン。明日のテーマは?
「まず、どういう形でブルペンに入るのかとか、流れとかっていうのがまだつかめてませんので、明日はそういうシステムだったりとか、どういう形になるのかというのをまず確かめながら。あと、捕手も新しい、初めて投げる捕手ばかりだと思うのでコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います」
―どんな球を投げられそう?
「まだ調整段階ではあるんですけど、オフシーズンにやってきたことをしっかり出せるように、明日からしっかりアピールしたいと思います」
―昨日から今日までは平静に過ごせたか
「はい(笑)。よく寝れました」
―練習時間以外に戸惑ったことは?
「うーん、まあ、練習短いっていうのが一番ですね。アップの時間もすごく日本に比べて短いので、やっぱりその、全体練習の前に準備をするだったりとか。ほかのピッチャーも朝早く来てやってましたけど、そういう自分自身の調整とか、ルーティンというのをもみんな持ってるなっていうのは感じましたので、僕自身も早くそういうのを作っていきたいなと思いました」
―自分で作っていく楽しみはアメリカの方があると思うが?
「そうですね、時間的にもすごく余裕というか、任せられてる中で、自分自身のルーチン、タイムスケジュールっていうのを、いかにいい形で作れるかっていうのを問われるのかなと思うので、今まで以上に責任を持ちながらやりたいなと思います」
―キャッチボールの時間も短かったですね。
「そうですね、キャッチボールもやっと肩が温まってきたなと思ったら、みんな終わってたので(苦笑)。周りが終わったのを見て、ちょっと早く終わらなきゃなって(苦笑)、僕自身もちょっと足りなかった部分もあったんですけど。でも、そういうのも慣れていくものだと思ってますし、慣れていかなきゃいけないと思ってるので。だからこそアップ前の自分の時間とかっていうのを、大事にしていきたいなと思います」
―もの足りなさを感じながら、でも、やりすぎてはいけないという難しさもあると思うが?
「日本だと3勤1休、4勤1休っていうのがキャンプでしたけど、しばらく練習も休みなく続きますし、そういう中で、抑えるところは抑えながら。少ない球数の中で高い質を求めていきたいなと思います」
―ミーティングなどの会話の中で、今日、心に残った言葉はあったか?
「うーん、とにかく競争だ、と監督もおっしゃってましたし。今日34名の選手いたんですけど、やっぱり本当にアピールして勝ち取って、開幕の椅子っていうのをつかみ取りにいかないといけないなというふうに改めて思いました」
―練習の後はファンのサイン攻めにあっていたが、期待を感じるところもあるか?
「そうですね、やはりファンの方々も、日本人の方もたくさんいましたし、そういう意味ではとにかく期待にこたえたいというふうには思いますね」
―高校時代から数えると12年間温めてきた夢がかなったと思うが、楽しかった以外に具体的な感想はないか?
「そうですね。ほんとうに、純粋に楽しいっていうのが一番先に来てしまうんですけど。あとは本当に、うーん、責任を持ってやらなきゃいけないなっていうふうには。練習時間も短いですし。日本の場合は2か月間近くキャンプインから開幕までは時間がありますけど、約1か月ちょっとの中でしっかりと結果も出しながら、環境にも慣れながらっていうのを求められると思うので、そういう責任を持ってやりたいなっていうのは強く感じます」
―今日はゴンザレスとかフェリックス(ヘルナンデス)が話しかけてきていたが、ゴンザレスと会話などはできたのか?
「多分同級生かなと思うので、ロッカールームでもすごく優しく話しかけてくれるので、ありがたいなっていうのと、もともと僕自身も僕から話しかけられるように、コミュニケーションをとりながらやっていきたいと思ってます」
―キャンプ用のユニホームではあったが、何かじんわり心に来るものはあったか?
「そうですね、ユニホームを着て、全体練習に入るっていうのは自主トレでここでやるのとは違った緊張感がありましたし、喜びも感じましたね」
―外に出る前にロッカーでポーズをとったりは
「あまりないですね」
―似合っていると思うか?
「あんまり鏡を見てないんで、どうでしょうね」
―今日の69番の選手がキャッチボール相手になるのか
「どういうシステムかはわからないですけど、そうなんですかね、わかんないです」
―みんなにはYKと呼ばれているのか?
「選手にはユウセイっていうのが多いですけど、スタッフとか監督はYKですね」
―どっちがいいか?
「明後日、みなさん、こう野手も集まるところで自己紹介の時間があるっていうので、プリーズ・コール・ミー・ユウセイで(笑)」。