菊池雄星、居残りキャッチボールでスライダーを調整 

スポーツ報知
新天地で練習に励む菊池雄星

【ピオリア(米アリゾナ州)=秋野未知】マリナーズの菊池雄星投手(27)が14日(日本時間15日)、キャンプ3日目を迎え、課題のスライダーの調整に取り組んだ。

 キャンプ地があるアリゾナ州ピオリアは、珍しく雨。冷たい雨がパラつく中、当初の予定を早めて朝10時から45分間ほど、グラウンドでキャッチボールなどを含む全体練習が行われた。練習終了後、チームメートはクラブハウスに戻ったが、菊池投手だけはグラウンドに残り、通訳のノバック氏を相手にキャッチボールを再開。バッテリー間の距離でノバック氏を座らせて、スライダーを中心に48球を投げた。

 前日のキャンプ初ブルペン後には、スライダーが日本と同じようには投げられず、握りや指の立て方を調整していると話した菊池投手。今日の居残りキャッチボールでは何度もスライダーを投げた。「今日はスライダーは良かったですが、スピンが弱かった。スピンを少しかけられるような握りを探している感じです」と、日々、微調整をしていると語った。

 メジャーリーグの春キャンプでの練習量が日本に比べてかなり少ないことで、練習後に再びキャッチボールをするなどエクストラ・ワークをせざるを得ないようだが、マ軍サービス監督は練習前に記者団に対して、「雄星がもっと練習したがっていることは知っている(笑)。ただ、我々は(日本とは)違う。試合の仕方も少し異なる。我々のシーズンはとても長く、ゴールは彼の健康状態を今からシーズン最終日まで守りぬくことだ。だから今年は彼にとって転換の一年となるだろう」と話し、アメリカのやり方に慣れるしかないことを強調した。

 春キャンプは始まったばかり。菊池投手がアメリカ式の短い練習時間に慣れるには、まだ少し時間がかかりそうだ。

野球

×