エンゼルスに夢の「二刀流継投」プラン、大谷を追って2人目の挑戦

スポーツ報知
けん制練習でマウンドに立つジャレット・ウォルシュ

 メジャーリーグのエンゼルスに夢の“二刀流継投プラン”が浮上している。

 13日(日本時間14日)からバッテリー組のキャンプがアリゾナ州テンピで始まり、報道陣に配布されたロースターに二刀流を示す「Two Way」のポジションに大谷翔平投手(24)とともにでジャレッド・ウォルシュ投手(25)が名を連ねた。

 キャンプ2日目の14日(日本時間15日)、ウォルシュはブルペン入り。投球練習の様子も見たブラッド・オースマス監督(49)は左腕・ウォルシュの起用法について一塁と外野を中心とした打者を基本としながら「左打者が来た時に彼を起用しようと思う」と明かした。

 米国の二刀流男・ウォルシュはマイナーからの招待選手。マイナーでは打者として4年間通算49本塁打、打率2割9分4厘の成績を残した。大学時代に経験のあった投手としては16、18年のみの登板だったが、昨季は8試合に登板してセーブも挙げた。二刀流について「彼(大谷)が先駆者で、僕はそれに続いているだけ」といいながらも「いろいろ考えすぎると、ものごとが複雑になってしまうので、ただ打って、投げて、楽しみたい」と意欲を示した。

 起用法についてはオースマス監督も頭を悩ませている。野手からマウンドに上がるプランを想定しながらも「その場合、DHが使えなくなる。ナ・リーグならいいけど、残念ながら我々はナ・リーグではない」と嘆いた。今季は打者に専念する大谷も20年には二刀流を復活させる予定。来季は大谷からウォルシュという、二刀流男によるリレーが見られるかも知れない。

 大谷には尊敬の念を示すウォルシュ。今では同じチームで同じキャンプ地で、同じクラブハウスに大谷がいるにもかかわらず、あえて近づくことはない。「彼はリハビリ中でいろいろ大変だと思うので、距離をおくべきだと思っています。彼の邪魔をしたくはありません」。そんな謙虚な姿勢も大谷と重なる部分がある。

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