エンゼルス“二刀流継投プラン” マイナー・ウォルシュが中継ぎとして投手起用の可能性

スポーツ報知
けん制練習でマウンドに立つジャレッド・ウォルシュ(右)

 エンゼルスに夢の“二刀流継投プラン”が14日(日本時間15日)、浮上した。アリゾナ州テンピで行われているキャンプには大谷翔平選手(24)とともに昨季、マイナーで29本塁打、投手で8登板した左投左打のJ・ウォルシュ内野手(25)が招待選手で参加中。オースマス監督は「左打者が来た時に彼を起用しようと思う」と、もう一人の二刀流として起用する考えを明かした。また、ヤンキースの田中将大投手(30)がキャンプイン。「しかるべき時に力を出せる準備をする」と、抱負を語った。

 もう一人の「二刀流」がエンゼルスに現れた。アリゾナ州テンピで行われているキャンプには、ポジションごとの選手欄に、大谷とともに「Two Way(二刀流)」で、ウォルシュ一塁手が明記されていた。マイナーからの招待選手でチームに加わった25歳について、オースマス監督は「左打者が来た時に彼を起用しようと思う」と、野手での起用を基本としながらも、貴重な中継ぎ左腕としても可能性を探る考えを明かした。

 主に一塁手として、プロ入り以来マイナー(ルーキー級から3Aの4クラス合わせて)で2→7→11→29と年々、本塁打数を伸ばした長距離砲。一方、ジョージア大で経験があるマウンドでも2016年に2試合、昨年は計8試合投げ3Aでセーブをマーク。ワンポイントリリーフとして防御率1・59で、本塁打を1本も許さなかった。

 この日はキャンプで初めてブルペン入り。投手2つ、一塁、外野と4つのグラブを用意し、「打って、投げて、楽しみたい。1日で全部使うことになる日がくるといいね。そうなったらエキサイティングだ」と笑った。ドラフトでは全体で約1200人の中、1185位という超下位指名ながら、強打+ワンポイント左腕としてメジャー昇格を狙う。

 今季は昨年10月に右肘の手術を受けて打者に専念する大谷だが、20年には二刀流復活の予定。大谷が先発し、ウォルシュが野手からリリーフのマウンドに上がる“夢継投”の可能性もある。「僕は(大谷に)続いているだけだよ」と謙遜し、リハビリ中の大谷とは、「邪魔をしたくない」と、あえて距離をとる。大谷のメニューを参考にしながら、メジャーの舞台を夢見る。

 この日、大谷は前日の2倍となる約1時間、トレーニングルームに入ってリハビリメニューをこなした。2日連続でバットは振らなかったが、移動の際には笑顔も見せた。夢プランへ向けて、大谷も地道な道を進んでいる。(安藤 宏太)

 ◆ジャレッド・ウォルシュ(Jared Walsh)1993年7月30日、米ウィスコンシン州生まれ、25歳。ジョージア大から2015年エンゼルスの39巡目(通算1185位)で指名されプロ入り。プロ4年目の昨年は1Aから3Aまで3つのクラスで計130試合に出場、打率2割7分7厘、29本塁打、99打点。投手としても8試合0勝1敗1セーブ、防御率1・59だった。185センチ、95キロ。左投左打。

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