マリナーズマイナー契約のイチローがキャンプイン フリー打撃では新打法でサク越え5本も

スポーツ報知
打撃練習で笑顔を見せるイチロー(カメラ・中島 傑)

 渡米19年目で初めてマリナーズとマイナー契約を結んだイチロー外野手(45)が16日(日本時間17日)、アリゾナ州ピオリアでキャンプインした。

 午前9時にクラブハウス入りしたイチローはミーティングなどを経て、11時20分頃からグラウンドで、汗を流した。キャッチボール、ノック、ティー打撃、フリー打撃などで約2時間20分。2年ぶりとなるキャンプ初日を迎えたレジェンドは「『イチロー選手』と言われるのは気持ちいい。ここにいる誰もそんなことを想像していないと思うけど、僕にとっては大きな記念日ですよね」と充実感をにじませた。

 フリー打撃ではこれまでよりもやや膝を深く曲げて腰を落とし、バッドのヘッドも投手方向に向ける形を見せた。感触を確かめながら25スイングで5本のサク越え。打撃フォームについて「そんなことを言わなくてもいいんじゃない」と煙をまいたが、新たなシーズンへ試行錯誤をしているようだった。

 オフは日本で調整してきたイチロー。練習の強度について「軽めです。ずっと寒いところでやっていた。急に調子をこいてやるとね。それが怖いので。時差ボケが取れるまではならしていく感じじゃないかなと思っています」と話すなど、ベテランらしく、焦るような様子は一切なかった。

 昨季5月からマリナーズの会長付特別補佐を務め、今季は1年のマイナー契約で合意。キャンプには招待選手として参加する。ベンチ入りメンバーが通常の25人から28人に増える3月20、21日のアスレチックスとの日本開催の開幕2連戦(東京D)までにメジャー契約に切り替わることが濃厚になっている。

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