日米通算28年目キャンプインのマリナーズ・イチロー一問一答

スポーツ報知
キャッチボールをするイチロー

 マリナーズ・イチロー外野手(45)が16日(日本時間17日)、マイナーからの招待選手としてアリゾナ州ピオリアでキャンプインした。日米通算28年目のシーズン。2年ぶりのキャンプ初日に心を躍らせながらフリー打撃で5本のサク越えを放つなど、約2時間20分の練習で汗を流した。練習後の主な一問一答は以下の通り。

 ―選手としてキャンプ初日を迎えるのは2年ぶり。

 「『イチロー選手』と言われるのは気持ちいいね」

 ―実際にキャンプ初日を迎えて。

 「ここにいる誰もそんなことを想像していないと思うけど、僕にとっては大きな記念日ですよね」

 ―この日を迎えた気持ちは。

 「誰もやってきていないことを挑戦すると言うことは、僕はいくつか結果として残してきたことでもある。でも誰かがやったことがあることよりは、誰もやったことのないことの方が、飛び込んでいくという選択になる。それは常々してきたつもりだし、今回もそのひとつ。ユニークだし、特殊ではあるもののそのひとつとして考えています」

 ―今考えることは。

 「あれ(会長特別補佐になって)からずっと、秘めてはいました。それは場所がそうしてくれる。次のステージに気持ちを上げてくれると言うことがある。それは日本でずっとトレーニングをしていても、この場所に来ないとそれは出来ない。想像はしていたけど、イメージはしてきたつもりだけど、この1日には叶わない。練習でどれだけバットを振っても1打席には叶わない、その感覚に近いかな」

 ―誰もしたことのない挑戦となる。

 「比較の対象がないのでそんなに怖さはない。ただ楽しいだけでもない。ただいつも期待を裏切りたいという気持ちはある。この場合の期待もどちらかとらえ方によると思うけど。それは難しいと思うことを難しいと判断することも本当は難しい。これは誰もやっていないから。判断というか、安易の責任のない意見かな。そういうのを裏切りたいと思っています」

 ―打撃フォームが変わったように見えたが。

 「そんなことを言わなくてもいいんじゃない」

 ―今日の練習の強度

 「軽めです。ずっと寒いところでやっていた。急に調子をこいてやるとね。それが怖いので。時差ボケが取れるまではならしていく感じじゃないかなと思っています」

 ―『改善』と書かれたTシャツを着る選手がいた

 「なかなかキツイね。僕が着るのはちょっと恥ずかしい。どっちかというと内に秘めるものだし。ドーンとTシャツに出されてもね。彼らには漢字ブームだからね。とても抵抗あります」

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