イチロー、ライバル勢2発で開幕先発が微妙に

スポーツ報知
東京ドームの打席に立ちバットを構えるイチロー。スタンドからカメラのフラッシュがキラリと光った(カメラ・竜田 卓)

◆プレシーズンゲーム 巨人4―6マリナーズ(17日・東京ドーム)

 試合前や試合後の笑顔とは裏腹だった。3打数ノーヒットに終わったイチローが、試合中にベンチで戦況を見つめる顔は険しかった。サービス監督は試合前に「イチローは2打席」と話していたが、3打席立たせてもらいながら、オープン戦から合計すると21打席連続無安打となってしまった。

 三塁手のシーガー、中堅手のスミスと2人のレギュラーが戦列を離れているのがイチローに幸いしてのスタメン出場。しかし、この日はいずれも外野手登録のハニガー、ブルースがともに2ランをたたき込み、サンタナも3安打を放って、逆転勝利の立役者となった。

 ブルースは現在、三塁に回っているヒーリーの代わりに一塁を守っているが、右腕キラーには出塁率がオープン戦30打席以上で2位の5割7分6厘を誇るボーゲルバックが一塁で控えている。イチローに「心配してはいない」と話すサービス監督だが、ファイアーズ、エストラダと右投手2枚が先発するア軍に対し、有力視されていた開幕戦先発出場が微妙になってきたかもしれない。(蛭間 豊章)

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