田中将大、最終登板も無失点…開幕に向け万全な仕上がり

スポーツ報知

 ヤンキースの田中将大投手(30)は23日(日本時間24日)、キャンプ本拠地タンパでのブルージェイズ戦に登板。予定通りの2回を投げて1安打無失点、3奪三振、無四球。ほぼ完璧な内容で、日本人史上最多となる4度目の開幕投手に手応えあるオープン戦最終登板となった。

 「感覚的には全然問題なくシーズンに入っていける。やることはやったと思います。毎年、経験を無駄にせずに過ごして来れていると思う」。初回1死から3連続空振り三振を奪うなど、仕上がりの良さをアピール。2回1死からグリエル弟に許した唯一の安打も、右前に力なく飛んだ打球で危なげなかった。

 ブーン監督も「シャープでクリーン。準備万端だね」と、中4日となる28日(日本時間29日)、本拠ヤンキー・スタジアムで行われるオリオールズとの開幕戦のマウンドに全幅の信頼で送り出す。

 今キャンプでは、ナックルカーブ、カットボールの精度を磨いた。田中の代名詞でもあるスプリットやスライダーといった勝負球ではなく、主に浅いカウントでストライクを取ることを狙いとする球種。「間違いなく去年よりその2球種の精度は上がった状態。僕の投球の中で中心になることはあり得ないけれど、うまく散りばめながらバッターに意識させて投げられればいいんじゃないかなと思う」

 オープン通算成績は、5試合で2勝0敗。計17イニングを投げ14安打5失点。23奪三振、3与四球。防御率は2・65。3本塁打を浴びたもののすべてソロアーチだった。4試合ぶりのデーゲームで最終調整した右腕は、「これだけナイターが少ない中、よく3試合続けてナイターだったなと。開幕はデーゲームだからナイターよりいいんじゃないですか」と総仕上げに満足そうだった。

 (一村順子通信員)

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