マリナーズ、イチローに役職用意「ファミリーの一員として残る」GMが明言

スポーツ報知
21日アスレチックス戦の試合終了後、ファンの声援に応えたイチロー

 現役を引退したマリナーズ・イチロー外野手(45)に、マ軍の役職が用意される見通しであることが23日(日本時間24日)、明らかになった。この日、本拠地のTモバイル・パークで行われたファンフェスタで、ディポトGMが「マリナーズファミリーの一員として(球団に)残る」と明言した。

 チーム再建へ、今後も必要な存在だ。マ軍はイチローのメジャー1年目だった2001年を最後にプレーオフ進出なしと低迷中。ディポトGMは日米通算4367安打のレジェンドを、「野球に関する頭脳は並外れている。うちに欠かせない存在」と高く評価した。卓越した打撃や守備技術だけでなく、日米通算28年で培った経験や、昨季も5月以降は会長付特別補佐としてチームを支えてきた実績も十分。引退直後ながら、なんらかの役職を提示することになった。

 イチローは前日の22日に弓子夫人とともにシアトルに戻ったが、この日のファンフェスタには姿を見せず。引退会見で、今後については「監督は絶対に無理ですよ」と断言し、アマ野球の指導に興味を示していた。だが、「マリナーズ以外に行く気持ちはなかった」と明かしたようにチームへの愛は強く、用意された役職に就任する可能性も高そうだ。

 現地時間25、26日にはオープン戦のパドレス戦、28日からはRソックス4連戦が、ともに本拠地で組まれている。いずれかのタイミングでセレモニーが行われる可能性が高く、GMと近日中に話し合いを持つ予定だ。(安藤 宏太)

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