ヤンキース・田中、キャンプ総括で開幕戦に自信「準備はできている」

スポーツ報知
田中将大

 ヤンキースは24日(日本時間25日)、敵地でのツインズ戦を行い、フロリダでのキャンプ全日程を終了。28日(日本時間29日)に本拠地ヤンキー・スタジアムで行われる開幕戦(対オリオールズ)で、日本人単独最多となる4度目の開幕投手を務める田中将大投手(30)は、フロリダ州タンパでキャッチボールなどの練習を行い、総仕上げした。

 25日にワシントンDCで行われるナショナルズとのオープン戦に向かったチームに帯同せず、一足先にニューヨーク入りした。

 メジャー6年目のキャンプを打ち上げた田中に充実感が漂った。慣れ親しんだ沖縄から自主トレの地を温暖な豪州に求めた今季。「意図して早く仕上げたいというということじゃなかったけれど、結果的にキャンプに入って早い段階で投げられた」と効果を実感。6週間のキャンプでは疲労を考慮しながら、登板間のトレーニング量を調節するなど、ギアを上げ下げする余裕があった。握りを変えて本格的に取り入れたナックルカーブ、カットボールを磨き、投球の幅を広げるなど、5年連続12勝以上の実績からより高みを目指して、新たなチャレンジにも意欲的だった。

 「当たり前ですけどね。プレーヤーとしてより高いものを目指すのは」

 5試合登板したオープン戦では、結果よりプロセスを重視した。2年前のキャンプでは6試合に登板して防御率0・38。3度目の開幕投手を務めたが、悪夢の炎上。それ以後は、オープン戦では敢えて課題が出ることを歓迎している。

 「わざと打たれる訳じゃないけど。それを消化して、次の1球を投げていくということが数多くできたのが、よかった」と総括した。

 「準備はできている。色々な感情はまた出てくるでしょう。もちろん緊張もすると思うが、敢えて消そうとするつもりはない。緊張したら緊張したでいい。ただそこで、自分でコントロールしながら、マウンドに上がればいいと思う」

 26日はオフ。開幕前日の27日は、ヤンキー・スタジアムでの全体練習、及び、田中の記者会見が予定されている。(一村 順子通信員)

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