【12球団番記者が振り返る・ヤクルト】最終戦で初めて見た「山田の号泣」

2017年12月31日15時41分  スポーツ報知
  • 巨人との今季最終戦で中前適時打を放つ山田

 記録にも、記憶にも残るシーズンだった。残念ながら、悪い意味で。今季、球団史上ワーストの96敗。最後の連勝は7月25~27日の3連勝で、後半戦は17勝44敗。体感としては、ほぼ毎日が負け試合だった。

 特に脳裏に焼き付いているのが、7月7日の広島戦(神宮)。5点リードの9回、抑えに転向した小川が登板したが、3発を浴びるなどして一挙6失点。記者席で言葉を失った。試合後は「真中辞めろ!」の大合唱。神宮は12球団で唯一グラウンド上、ファンの前を通って引き揚げる。指揮官と同じレベルで罵声を浴びたが、その重圧は想像を絶するものだったはずだ。

 10月3日。今季最終戦に敗れ、借金51で終了。ベンチから出てきた山田の頬を涙がつたった。「号泣しちゃいました。こんな成績なのに、ファンのみなさんが『哲人、ありがとう』と言ってくれて」。2年間担当して、初めて見た涙。悔しさをバネに、来季は笑顔でいてほしい。(中村 晃大)

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