【阪神】金本監督、就任3年目4つの誓い…新春インタビュー

2018年1月3日6時0分  スポーツ報知
  • 18年のスローガン「執念」を披露した金本監督

 阪神の金本知憲監督(49)が就任3年目のシーズンに向けてスポーツ報知の新春インタビューに応じた。「リーグ制覇」「打倒・菅野」「観客動員1位防衛」「鉄壁リリーフ陣の君臨」の4つの誓いを立てた。(取材・島尾 浩一郎)

 ―4位、2位と来て、今年はいよいよファンの期待も高まっている。

 「優勝を狙いにいくのは当然。勝ちたいのは去年、一昨年から一緒。ただ難しいのは、人づくり、選手づくりと始まって、そこからチームをつくっていかないといけない状況。そこをブレずにやっている最中なんで。非常に難しさを痛感しているのは正直ある。もちろん、いくら育てても勝たないと意味ない。毎年勝ちにいってますよ」

 ―就任以来、ベンチの雰囲気を変えたいと言っていたが変わってきたか。

 「声が出るようになってきた。雰囲気づくりも。どちらかというと中堅がよく声を出してくれて、負けてても勝ってても同じように。でも若手が声を出していない。ボーッと見ている。俊介、隼太、新井良太、岡崎ら、そこら辺はしっかり声出してくれたけど、植田海とか高山だとか、そこら辺は足りない」

 ―昨年は観客動員が7年ぶりに300万人を超え、球団売上(今年3月決算)は初の200億円突破が確実。

 「すごいですね。記念すべき200億の大台到達で。僕らもある程度、経営者の立場で物事を考えないといけないですから。そのために勝ちを度外視してということはありえないですけど、うれしい数字ですよね。選手も喜ぶべきだと思いますね。これだけ、お客さんが増えてるというのは」

 ―NO1の人気チームとして成績も伴わないといけない。

 「もちろん。ファンに食べさせてもらってますから、選手や僕らは。一番のスポンサーですから。ファンが」

 ―去年と逆で来年は巨人の方が主催試合が1試合多い【注1】。この中でも観客動員数1位を守れるかどうか。

 「防衛しないといけないでしょ。ずっと300万人という時代【注2】に僕は(現役を)やらせてもらったから」

 ―就任2年目の昨季をあらためて振り返ると。

 「リリーフが頑張ってくれたというのが一番でした」

 ―マクド(マテオ、桑原、ドリス)を中心に救援陣は1年間フル回転した。

 「リリーフに関しては目先の勝ちを捨てることができました。1年のスパンで考えないといけないので。リリーフ投手は絶対に壊さないというのが僕の信条にある。酷使させないというのがあった。本当はこの投手でいきたいけど、我慢してきょうは使わないと、それはありました」

 ―先発のクオリティー・スタート率【注3】はリーグワーストだったが、チーム防御率3・29はリーグNO1だった。

 「その数字はリリーフの力があったからこそ。それを壊さないように壊さないように、選手をつぶさないようにやってきただけ。つぶしさえしなければ、盤石のリリーフは君臨しているという計算はありました。今年も同じようにやっていきます。球数と1週間の登板をにらみながら。何連投になってるかとか。(パソコンの表を)じっとにらむのが僕の仕事ですから。でも面白い。パズルみたいで」

 ―課題は先発陣。柱として期待していた藤浪が3勝、岩貞が5勝と不調。

 「計算が狂いましたね。普通にやっていれば、全然優勝も見えたのに。責任感をもって先発はやってほしいですね。昨年も先発投手は、性格面まで一応、考えてたつもりですけどね。苦手な球場があるとかないとか。投げやすいとか。最初は『そんなのプロじゃない。投げにくかろうが、何年プロでやっているんだ』と、思ったけど。そういうのも配慮しながら、柔軟にやらないといけないのかな」

 ―昨シーズン、阪神、広島、巨人の3チームのそれぞれの直接対決を省いた勝率【注4】は実は阪神が一番いい。

 「弱いチームにはウチはとことん強いから」

 ―負け越した広島(10勝14敗1分)、巨人(10勝13敗2分)とは力の差を感じたのか。

 「やっぱり広島には打ち負けた。足でも負けた。巨人には投手力で負けた。いい投手を打てなかった。でも去年は途中から田口を攻略した。その秘策は言えませんけど。今年は何とか菅野を攻略できるように。いろいろ作戦は考えています」

 ―攻略の糸口はある?

 「どうなんでしょ。言えません」

 ―巨人には2007年から勝ち越せていない。【注5】

 「巨人にだけは勝ってほしいというファンも多いですから、何とか勝ちたい」

 ―昨シーズン中も巨人は4位になるチームでないと言っていた。

 「去年の巨人は先発投手が良かった。菅野、マイコラス、田口、畠と。あれで4位だもんね。坂本がいて阿部がいて。菅野、マイコラスが来たら手も足も出なかったけど、今年は手ぐらい出してほしいね」

 【注1】17年は阪神が主催試合72試合で303万4626人、巨人は主催が1試合少ない71試合で295万8890人だった。今年の主催試合は巨人72で阪神71
 【注2】金本監督がFA移籍した03年に球団史上初めて300万人を突破すると、10年まで08年を除き300万人以上を記録
 【注3】クオリティ・スタート(QS)は先発投手の成績評価項目の一つで、6イニング以上を投げ、自責点3以内に抑えたときに記録される。阪神のチームQS率は47.55%でリーグワースト。1位は巨人の58.74%
 【注4】広島は対DeNA、中日、ヤクルト、交流戦の通算成績が56勝34敗3分、阪神は同58勝34敗1分、巨人は同52勝40敗1分
 【注5】対巨人は6年連続で負け越し中。09~11年は3年連続のタイで、勝ち越しは07年が最後。最近3度の優勝時、85年、03年、05年はいずれも勝ち越した

プロ野球
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ