【楽天】ドラ4・渡辺の恩師・佐々木横浜商大監督、星野氏は「縁を残してくれた」

スポーツ報知
楽天・渡辺

 中日、阪神、楽天の元監督で、現楽天球団副会長の星野仙一氏が膵臓(すいぞう)がんのため、70歳で亡くなった。2013年に楽天を日本一に導き、東日本大震災の被災地に希望をもたらした闘将の訃報に、東北は深い悲しみに包まれた。楽天にドラフト4位で入団した渡辺佑樹投手(22)=横浜商大4年=の恩師、佐々木正雄・横浜商大監督(69)が親交のあった星野氏を悼んだ。

 渡辺の恩師・佐々木監督が星野氏の逝去を悲しんだ。同監督は全日本野球協会の強化委員などを務める関係で星野氏と親交があり、昨年11月に行われた星野氏の野球殿堂入りを祝う会にも出席していた。「最近、腰が痛いという話は聞いていたが、まさか、こんな大変な病気だとは」と話し「隠していたのは、星野さんの気遣いだと思うが、今朝、訃報を聞いてからはため息と涙しか出てこない。どこまでも熱く、どこまでも優しい人だった」と悼んだ。

 昨年10月のドラフト会議では、自らが育てた渡辺が楽天から指名を受けた。喜びの会見のさなか、星野氏から祝福の電話が入った。「左腕(指名)が必要だと、星野さんが話していたと聞いた。今思えば、渡辺と楽天をつなぐ縁を残してくれたのではないか」と振り返り「早く(渡辺の)投球を直に見たい、と話していたのに、それがかなわなかったのが残念。星野さんとの縁を感じ、渡辺には一層、頑張ってもらいたい」と涙声で話した。(大津 紀子)

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