【中日】小笠原、人生最多の317球「200球超えてもいい球」に松坂も感激

スポーツ報知
誰もいなくなったブルペンで300球以上投げた小笠原。マウンドの穴が大きくなり、2マウンドにまたがって投げた

 中日の小笠原慎之介投手(20)が14日、人生最多の317球を投げ込んだ。

 沖縄・北谷キャンプ第3クール初日。ブルペンで投球を始めた左腕が100球、200球と白球を投げ続けた。212球目に球筋を乱すと、近藤投手コーチに右足が着地する部分が約7センチも掘れていることが原因だと指摘された。隣のレーンに移動して投球を再開。時折「悪い癖だあ! 横(振りのフォーム)だあ!」と叫んだり、コーナーに直球が決まった時には「シャーッ!」と雄たけびを挙げながら、東海大相模高時代にも記憶にないという球数を投げ抜いた。

 小笠原の317球は中日投手陣の今キャンプ最多。12球団を見渡しても12日に巨人・野上が紅白戦を含めて計約400球、13日に西武・十亀が342球を投げたのに次ぐ。左腕は「暖かいからチャンスだと思った。200球を超えてもいい球があった。横振りになったあとも修正できた」と胸を張った。

 20歳の奮闘を伝え聞いた松坂大輔投手(37)も「(小笠原が)言ってた倍くらい投げてますね」とうれしそうだった。「僕も(西武時代の)2006年に330球ほど(333球)投げました。物覚えが悪い方なので、たくさん投げて体に覚えさせるために必要だと思ってやってました」。今キャンプでは一度に投げる球数を制限している背番号99。若武者に頼もしさを感じている様子だった。

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