【DeNA】ドラ1・東、完封新人一番乗り&防御率トップ 躍進のきっかけはアキラ100%

2018年5月17日6時0分  スポーツ報知
  • プロ初完封で3勝目を挙げ、ガッツポーズする東(カメラ・谷口 健二)

 ◆阪神0―5DeNA(16日・甲子園)

 DeNAは、ルーキー東(あずま)が新人一番乗りの完封で3勝目を挙げ、今季の阪神戦6戦目にしてチームを初勝利に導いた。変化球を巧みに操って3安打に抑え、セ・リーグの防御率トップに躍り出た。打線はロペスが好機を生かして初回の先制打を含む3安打3打点。ソトも3号ソロと計5点を奪って東を援護した。

 心地よい疲労感に包まれた。敵地・甲子園のヒーローインタビュー。東は喜びをかみしめ汗を拭いた。9回を3安打に抑えプロ入り初完封を、新人一番乗りで決めた。「率直にうれしい。気持ちいいっすね。まさか1年目からできるとは思わなかった。完投できればいいかな、くらいだった」。1イニングずつ重ねた末にチーム今季初完投初完封。13年三嶋以来の新人完封で先月19日の巨人戦(横浜)以来の3勝目を手にした。

 阪神戦は過去2戦2敗。2試合ともクオリティースタート(6回以上自責3以内)だったが援護がなかった。この日は初回に味方が先制し点を重ねてくれた。「カーブ、チェンジアップが低めに集まっていた」と最速149キロの直球との緩急で8回までわずか1安打。9回先頭からの連打で「1、2点取られても仕方ない」と腹をくくると、福留を遊ゴロ併殺打。ここでようやく完封を狙い最後、ロサリオを仕留めた。愛工大名電3年夏エースとして初戦敗退。当時砂を持って帰った思い出の三塁側ベンチ前でハイタッチを繰り返した。

 この日もルーチンは崩さなかった。イニング間にはベンチでバナナを食べ栄養補給。同僚のパットンからは「バナナセンシュ!」と呼ばれるなど周囲にも浸透。先月下旬、休日に私用のため新幹線に乗ると後ろの席に芸人の「アキラ100%」が座ってきた。勇気を持ってあいさつすると「テレビで見て知っているよ」と声をかけられ記念撮影。プロで結果を出し知名度も上昇してきた。

 これで防御率は1・70となり、5位からセ・リーグトップに急浮上。「QS(クオリティースタート)を目指しているのであまり気にしていないです」と冷静そのもの。阪神戦開幕5連敗で止めたラミレス監督は「文句のつけようのない。スタミナもあるし驚くことじゃない」と、実力を認めているからこそ過剰な喜びはなかった。新人王筆頭候補は「自信にはなるけど、これで終わりじゃない。勝ち続けていかないといけない」。“東100%”はまだ先にある。(岸 慎也)

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