【稲葉監督 侍チェック】ロッテ・中村の台頭で二塁争いは最激戦

スポーツ報知
1回1死一塁、中村が左前安打を放つ

◆日本生命セ・パ交流戦 中日9×―8ロッテ(7日・ナゴヤドーム)

 侍ジャパン・稲葉篤紀監督(45)の12球団視察第7弾は中日・ロッテ戦(ナゴヤD)。指揮官は昨秋も代表に選出したロッテ・中村奨吾内野手(26)の成長に目を見張った。中村の“参戦”で五輪の二塁は最激戦区の様相を呈してきた。

 ネット裏から急成長した中村を目に焼き付けた。左前安打で好機を広げ、初回4得点へ導くなどチームに貢献。稲葉監督は「頑張っている。自信をつけてきた」と頼もしげに見つめた。

 二塁に転向した今季は走攻守で質の高さを示す。打率は昨季の2割1厘から1割も上昇し、早くも2ケタ盗塁。指揮官が「昨年までは打たされる場面があったが、今年は我慢できている」と分析する通り、出塁率も4割前後を推移する。若手主体の昨秋代表戦にも選出し、「もの静かだが熱いものを持っている」と国際舞台向きの精神力も実感した。

 中村の台頭で東京五輪の二塁手争いは最激戦区に。守備力の菊池、攻撃型の浅村、復調した山田…。三拍子そろう中村には三塁、外野をこなす器用さもある。「いい意味で争ってくれればうれしい」。高レベルな競争を歓迎しつつ、より厳しい目で二塁手候補を見極めていく。(宮脇 央介)

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