【中日】貧打重症…3安打零封負けで借金は最多の9 森監督はファンに「申し訳ない」

スポーツ報知
5回2死、空振り三振の大島

◆中日0―3巨人(1日・ナゴヤドーム)

 中日が連日の貧打で今季5度目の完封負け。2連敗で借金は今季ワーストの9に膨らんだ。

 打線がからっきしだ。前日(6月30日)の同カードは2安打で、この日もわずか3安打。初物の巨人・ヤングマンに翻弄された。来日1年目右腕に3打席連続空振り三振を喫するなど4打数4三振だった4番打者、ダヤン・ビシエド内野手(29)は「変則的なクロスステップにやられた。彼が素晴らしかったとしか言いようがない」と顔をしかめた。3番のソイロ・アルモンテ外野手(29)も、このカード3試合で12打席無安打と快音から遠ざかり、波留敏夫打撃コーチ(48)も「3、4番があれじゃしんどい」と苦悩の表情を浮かべた。

 京田陽太内野手(24)も苦悩の色が濃い。この日も3打席無安打で、交流戦最終戦だった6月17日の西武戦(メットライフ)の3打席目に右前打を放って以来、28打席連続無安打と大ブレーキ。再開したリーグ戦で1安打もマークできていないのだ。「(ヤングマン?)球が速かったし、内角の球(カット気味に食い込む直球)も良かった。(無安打?)練習します」とつぶやくしかなかった。

 先発の山井大介投手(40)は8回7安打3失点と粘投したが、援護なく2敗目(2勝)を喫した。「野手が点を取れなかったら、僕が0点に抑えるしかない。投げてる球も悪くないし、打たれた感じもない。ただ、点の取られ方が悪かった」。唯一の失投は、8回2死二塁でマギーに浴びた左中間適時二塁打。浮いたスライダーを痛打されたのが2点ビハインドの終盤だっただけに、タイミングの悪さを反省した。

 森繁和監督(63)はファンにわびた。「投手が頑張っているときに(限って)点が取れず、ちぐはぐになって負けが重なる。きょうみたいにお客さんが入ってるのに、いい試合ができないのは寂しいし、申し訳ない」。前日は今季最多の3万6644人、この日も同2位の3万6630人がナゴヤドームに詰めかけたが、竜党と喜びを共有することはできなかった。

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