現役プロが史上初母校ユニ姿でエール…甲子園100回記念大会盛り上げる

スポーツ報知
高校時代のユニホームに袖を通して記念撮影する選手たち

 日本プロ野球選手会は13日、大阪市内で会見を行い、今夏の第100回全国高校野球選手権記念大会の応援企画で、初めてプロの現役選手が母校のユニホームを着て球児にエールを送ると発表した。日本ハム・中田翔内野手(大阪桐蔭)らが母校のユニホーム姿を披露。巨人では、坂本勇人(青森・八戸学院光星=当時は光星学院)、沢村拓一(栃木・佐野日大)、菅野智之(神奈川・東海大相模)、宮国椋丞(沖縄・糸満)が各都道府県代表として着用する。

 プロ野球選手たちが、あの夏にタイムスリップした。「高校野球は僕らの原点だ」と題した企画で、47都道府県から選手を選抜。100回大会の出場校に合わせ、北海道、東京、神奈川、愛知、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡からは各2人。選手会特別枠を含め計57人が新調した母校のユニホームに袖を通し、高校球児にエールを届ける。

 中田は、史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭のユニホーム姿で会見に登場した。「単純に懐かしい。1年生で甲子園に出たときの春日部共栄戦は今でも、はっきり覚えている。いろんな経験をさせてもらった」。05年夏の初戦で救援登板し、最速146キロをマーク。自ら決勝本塁打を放ち勝利投手に輝いた。

 当時スーパールーキーの中田、平田(現中日)、辻内(元巨人)らに甲子園の道を断たれたのが、オリックス・T―岡田だ。履正社のユニホームを着るのは、夏の大阪大会準決勝で敗れて以来。中田を横目に「見ていて腹が立ちますけど。翔が着ていたから、余計にそう思いました。いい思い出です」と笑みを浮かべた。

 中日・福田(神奈川・横浜)も06年夏の甲子園1回戦で怪物・中田に屈した。「バックスクリーンの横に140メートル弾を打たれて。そのとき捕手だったので、本当にありえないと思った」とホロ苦い記憶を呼び起こした。

 今後は巨人・坂本勇、沢村、菅野、宮国らもユニホーム姿をテレビやSNSで発信。出身都道府県にビデオメッセージでエールを送るなど、100回目の夏を熱くする。

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