【ヤクルト】山田哲、26歳誕生日に連敗脱出ラッキー打

スポーツ報知
9回無死一塁、二塁への適時二塁打を放つ山田哲(カメラ・中島 傑)

◆DeNA2―5ヤクルト(16日・横浜)

 野球の神様は最後に、バースデー男にほほ笑んだ。完封負け目前の1点を追う9回無死一塁。この日26歳を迎えた山田哲が、投手の足元にはじき返した。中前に抜けようかという打球は二塁ベースに当たり、右翼に方向を変えてコロコロ転がった。

 一塁から青木が一気に本塁を突き、ヘッドスライディングで生還。DeNAの守護神・山崎から、ツキも味方に同点適時二塁打だ。背番号1は「いい誕生日になりました。ラッキーしかない。サイクル安打と同じで、欲がないといいことが起きた」と頬を緩めた。

 激走した青木は「ベースを抱きしめにいった。遠かったから。まだまだ若いと思っている」と声を弾ませた。さらに代打・谷内の勝ち越し左前2点打など、この回5点を挙げ逆転。チームは後半戦初戦で7月初白星を挙げ、連敗を8で止めた。

 嫌なムードを振り払った。6回1死二、三塁から山田哲の三ゴロで、三塁走者の小川が帰塁を試みてタッチアウトとなり併殺。直後に9試合連続の先制点を許したが、土壇場で山田哲が流れを呼び込んだ。終わってみれば5試合連続2ケタ安打。小川監督は「執念、つなぐ意識が出た攻撃だった」とたたえた。(山崎 智)

野球

×