東京五輪野球は超変則トーナメント…1次Lから5連勝で金、4勝3敗でも金

2018年7月20日6時0分  スポーツ報知
  • 東京五輪野球のトーナメント

 2020年東京五輪で復活する野球の競技日程と実施方式が18日、スイス・ローザンヌで行われた国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認された。6チームを2組に分けて1次リーグ(L)で各組1~3位を決めた後、敗者復活を含む変則的なトーナメント(T=8月2~8日)を行う。総試合数は16試合で、1次Lから5連勝で金メダル獲得となる一方、4勝3敗でも金が可能という異例の方式となった。

 調整が難航していた野球の日程と実施方式が決着した。焦点の一つだった野球とソフトボールの開催順は、ソフトが7月22日開幕、野球が同29日開幕(いずれも福島)。「野球→ソフト」の開催順となった場合、プロ野球の中断期間が大幅に前倒しされる可能性があったが、避けられた。もう一つの注目点だった実施方式は、敗者復活戦を含む超変則Tを行うことになった。

 参加6チームはまず1次Lで3チーム2組に分かれ、各組1位~3位を決める。決勝Tは10試合。1次L3位同士、2位同士、1位同士が対戦(〈1〉~〈3〉)。次に3位同士の勝者と2位同士の勝者が戦い(〈4〉)、1位同士の勝者と8日の決勝(〈10〉=横浜)進出をかけ対戦する(〈6〉)。異例なのは〈1〉の敗者を除く4チームに金メダルの可能性が残されること。「ページシステム」と呼ばれる敗者復活の変則T(〈5〉〈7〉〈8〉)を勝ち抜いたチームは決勝に進むことができる。

 3位決定戦(〈9〉)は〈7〉の敗者と〈8〉の敗者で行われ、総試合数は1次Lと合わせて16試合。08年北京五輪まで【注】と比較して複雑化した。例えば1次L全敗後、〈1〉に勝利し、〈4〉に敗れても〈7〉、〈8〉、〈10〉を勝てば金。4勝3敗で頂点の可能性がある一方、4連勝しても決勝で敗れた場合は4勝1敗でも銀メダルとなる。

 今回の方式は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)と大会組織委が歩み寄る形で実現した。試合数増で盛り上げたいWBSCは1次L総当たりの計19試合案、コスト重視の組織委は2組での1次L後に4チームで決勝Tを戦う10試合案。組織委の1次L案を維持しつつ、消化試合が発生しやすいWBSC案の弱点を補った。関係者は「偶然性のある競技。短期で順位が決まるのは良くない」と一定の試合数が確保され、チーム力が反映されやすい方式を歓迎した。5連勝で金が理想ではあるが、複雑なトーナメントに対して、どう戦略を立てるかも重要になる。

 【注】正式競技となった92年バルセロナ大会から08年の北京大会まで同一方式。8チームが出場し総当たりの予選Lを行い、上位4チームが決勝Tに進出。予選Lの1位と4位、2位と3位が準決勝を戦い、勝者同士が決勝に進出。敗者同士が3位決定戦に回る。過去、正式競技で優勝しているのはキューバ、米国、韓国。

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