【広島】野村、西日本豪雨被災者へ力投誓う「プロ野球選手として一生懸命頑張りたい」

スポーツ報知
キャッチボールなど軽めの調整で汗を流した野村

 広島・野村祐輔投手(29)が19日、西日本豪雨で大きな被害を受けた広島、岡山両県の被災者へ力投を誓った。9~11日の阪神戦を中止にしたため、4日のヤクルト戦以来となるマツダスタジアムでの公式戦に先発する右腕は、生まれ育った岡山・倉敷市と本拠地・広島への思いを胸にマウンドに上がる。

 軽めのキャッチボールなどで汗を流した野村は、ゆっくりと言葉を絞り出すように語った。「そうですね。本当に…一生懸命頑張るしかない。まだ試合を見られる状況ではないかもしれないけど、プロ野球選手として一生懸命頑張りたいと思います」

 広陵高入学までを過ごした倉敷市は、一部地域で被害が拡大。今なお大勢の人々が避難生活を続けている。実家や地元の友人は無事だったが、少年野球時代に河川敷のグラウンドでプレーした高梁川は、支流の川が決壊した。変わり果てた姿に心を痛める一方、野球の力で被災地を勇気づけられることを願いながら、全力で腕を振るつもりだ。

 今回の3連戦は両チームの選手による義援金の呼びかけが実施され、20日の試合前には黙とうも行われる。「少しでも自分たちに何かできれば」と野村。豪雨災害からの再出発となるこの一戦は、落とすわけにはいかない。(種村 亮)

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