【西武】秋山、新鉄人!パ最長535戦連続フルイニング出場

スポーツ報知
6回無死、右翼線に二塁打を放つ秋山

◆西武2―7楽天(20日・メットライフドーム)

 打球をはじき返すと、秋山は二塁を目がけて疾走した。6回先頭から右翼線二塁打。しかし、勝利には届かなかった。楽天にワンサイドで押し切られる展開だったが、14年9月から続く連続フルイニング出場記録を535試合とし、88年から92年に記録した愛甲猛(元ロッテ)のパ・リーグ記録に並んだ。「積み重なって、今こうなっている記録です」と淡々と語った。

 幼少期から、鉄人の片りんをのぞかせていた。「幼稚園、小学生の頃かな? 学校は休みたくなかった。皆勤賞という言葉にすごくひかれていた」。幼少期のある日、熱が出て母・順子さんに学校を休ませることを伝えられると朝から大泣きし、わめいた。「病院や家で寝ているのに負い目があった」。授業などで人より遅れること、友達にノートを見せてもらうことが自分の中で納得がいかなかった。

 今季一度だけ、体調不良で5月10日の全体練習を休んだ。自分が許せなかった。「練習もやらずに結果が出なかったら誰が納得するの?と思って打席に入った」。翌11日のロッテ戦(メットライフ)では初回先頭でいきなり安打を放った。

 今年30歳の秋山は「明日けがするかもしれない。何があるか分からないと思ってやってます」。常に足元を見つめる姿が、秋山らしい、この記録を表している。(小林 圭太)

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