【阪神】糸井、超人!復帰即決勝3ラン「貢献したい気持ちでいっぱい」

スポーツ報知
3回糸井が右中間に勝ち越しの3ランを放つ

◆DeNA5―7阪神(21日・横浜)

 「超人」伝説に新たな1ページが記された。手負いの糸井がいきなり大仕事だ。「チームに迷惑をかけてしまっていたので、貢献したい気持ちでいっぱいでした」。同点の3回1死一、二塁で、石田の外角直球をたたいた。一直線に伸びた打球は右中間席へ。復帰初戦で勝ち越しの11号3ランを運んだ。

 6月30日のヤクルト戦(神宮)で死球を受け、右足腓骨(ひこつ)を骨折。1打席目と4打席目にニーガードを装着したように、完治とはいえない状態で1軍へ戻った。それでも、チームの連敗を5で止め、17日ぶりの白星を運んでくる衝撃弾を飛ばした。

 痛みを抱えながら、球宴にも強行出場した。DeNA・ラミレス監督には「一日一日、コンディションを大事にすれば大丈夫」と言葉をかけられた。今は敵将だが、オリックスの巡回アドバイザー時代に「先生」と呼んで打撃指導も受けた恩師的存在。“恩返し”の一発を目の前で放った。早期復帰を目指してリハビリ。「新井良太が何百球も投げてくれたので」と、年下の2軍育成コーチの支えにも感謝の言葉を添えた。

 攻撃の軸の糸井が戻ってきた好影響か、不振に苦しんだロサリオも爆発した。2回に約2か月ぶりの5号を放つと、3回は糸井と2者連続になる2打席連続アーチ。来日後、初の1試合2発に「この調子を保って、試合に出続けるしかない」と元気を取り戻した。

 金本監督は「勝てないときは選手も、我々もつらい。何かをきっかけに乗っていけると思う」とひと息ついた。(長田 亨)

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