【広島】2戦で7発11点 虎に6連勝、貯金今季最多の16に

スポーツ報知
本塁打を放った鈴木(左から3人目)とタッチをかわす菊池(同4人目)

◆阪神1―3広島(24日・甲子園)

 一つのアウトも与えないまま、菊池が豪快な先制パンチを浴びせた。先頭・田中が歩いた直後の初回無死一塁。1ストライクから岩田の141キロの真っすぐを豪快にすくい上げた。「必死に食らいついていきました。先制点につながって良かったです」。14試合ぶりとなる9号2ランが左翼席に飛び込んだ。

 足を絡め、徹底的につなぐカープ打線が一発攻勢で4連勝を決めた。22日の巨人戦(マツダ)の全8得点は5アーチで挙げた。この日も6回1死に鈴木が、2ボールから望月からの14号ソロで貴重な追加点。「打撃カウントだったし、積極的にいった」。この2試合は合計7本塁打で全11点を刻んだ。フルスイングで生み出した得点がチームに勢いをつけている。

 サヨナラ勝利を収めた20日の巨人戦(マツダ)後。ロッカールームに流れたハイライト映像に、ナインは異様な盛り上がりを見せた。下水流の決勝アーチ直後、新井が右拳を掲げ、真っ先にベンチを飛び出す姿に爆笑が起こった。「なんでカメラがオレを抜いているんや。しかもダサいガッツポーズでみんなにイジられたわ」。後輩ナインは腹を抱えていたが、一つ一つの勝利を心から喜ぶベテランの姿勢に感化されていることは間違いない。

 チームは阪神戦の連勝も6に伸ばし、貯金は今季最多16となった。最短で28日にもマジックが点灯する。緒方監督は「キクの先制パンチが効いたね。得点が入らない中で誠也(鈴木)の一発も大きかった」と選手をたたえた。迫力十分の攻撃陣に、王者の風格が漂っている。(表 洋介)

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