【日本ハム】中島、大当たり 自身2度目の1試合5安打

スポーツ報知

◆日本ハム2―2楽天(7日・札幌D=延長12回引き分け)

 「怖いっすね」。中島自らも驚くくらい、右へ左へ打ちまくった。1試合5安打は2015年5月21日の楽天戦(コボスタ)以来2度目。3年前は内野安打3本を含んだが、今回はクリーンヒットのみで5本をまとめた。

 連敗の危機を救った。1点を追う9回1死二塁の第4打席。11戦連続無失点中だった楽天の守護神・ハーマンに2球で追い込まれた。「三振だけはしたくなかった。真っすぐがよかったので食らいついていこうと思った」。ストレートを3球カット。その間に暴投で走者が三塁に進塁した。「前進守備になったので前に飛ばせば何かある」。149キロの直球を鋭いライナーで右前に運ぶ同点打。絶対守護神を攻略し、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 延長12回には先頭打者で中前打を放ち、一打サヨナラの場面を演出した。結果として、今季2度目の引き分けも「こんちゃん(近藤)のホームランで1―0で守りきろうと思いましたけど、負けなかったのは次につながる」。6連戦が3週にわたって続く夏場の勝負所。「大事だと思うので。まずは守備からいいリズムを作りたいですね」。5安打をたたき出した選手会長の両目は、はっきりと次戦を見据えていた。

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