【日本ハム】浅間、5打席全出塁を記録「仕事はできたかなと思います」

スポーツ報知
9回2死二塁、左中間に適時二塁打を放った日本ハム・浅間

◆ソフトバンク11―5日本ハム(12日・福岡ヤフオクドーム)

 日本ハムの浅間大基外野手(22)が12日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で猛打賞、5打席全出塁を記録した。「8番・右翼」で先発出場すると、2、6回にそれぞれ単打でチャンスメイク。7点を追う9回2死二塁では、左中間を破る適時二塁打を放った。試合は投手陣が6被弾11失点と崩れて大敗するなか、3安打1打点と躍動。期待の若手が、スタメン起用した栗山英樹監督(57)の期待に結果で応えた。

 集中を研ぎ澄ました。7点を追う9回2死二塁で迎えた第5打席。点差はあっても、浅間は目の前の一打席に集中していた。ソフトバンク・中田賢にわずか2球で追い込まれたが、きわどいコースをファウルで粘り、フルカウントに持ち込んだ。最後は内角低めの146キロ直球を左中間へはじき返し、快足を飛ばして二塁へ到達した。5試合ぶりの打点を挙げる適時二塁打を「点差は関係ない。とにかくいい打席を送ろうと思っていた」と振り返った。

 9日の楽天戦(札幌D)以来、3試合ぶりの先発起用に燃えた。2回2死一塁では相手先発・松本裕の145キロ直球を左前へ運び、6回2死一、二塁でも再び松本裕から右前安打を放った。猛打賞は2016年5月1日のロッテ戦(QVC)で記録して以来。さらに第2、4打席は四球を選び全打席出塁した。指揮官の期待に“満点回答”した22歳は「今日に関しては、全部出塁できたので仕事はできたかなと思います」と自己採点した。

 チームは投手陣が崩れて大敗。だが西武との首位争いのさなかで、期待の若手が存在感を放ったのはプラス材料と言える。13日の移動日を挟み、14日からはロッテ3連戦(札幌D)、17日からは西武との直接対決3連戦(メットライフ)が控える。「一つも落とせないと思うので、一試合一試合、一球一球を大事に集中して、勝つために貢献できたら一番だと思う。しっかりやっていきたいです」。よく日に焼けた端正な顔立ちが一層、引き締まって見えた。(小島 和之)

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