【西武】球児ばりヘッスラ3連発!“獅子おどし打線”で6点差逆転

スポーツ報知
10回1死一塁、サヨナラ二塁打放った森(上)はナインに飛びつき喜ぶ (カメラ・頓所 美代子)

◆西武7x―6オリックス=延長10回=(14日・メットライフドーム)

 初回6点を先行されても、へこたれない。獅子おどし打線がヘッドスライディング3連発で豪快に起き上がり、サヨナラの雄たけびを響かせた。

 同点の延長10回、先頭の浅村が三塁への緩いゴロ。主将は「何とかする気持ちだった」と頭から一塁に突っ込み、敵失を呼んだ。無死一塁で山川も三ゴロながら、必死に両手をベースに伸ばし併殺を防いだ。「無我夢中でした。ヘッドスライディングはプロ初? そうじゃないですか。僕の場合、体重(108キロ)で衝撃があるので、やらないようにしている」。それでも、勝利への欲求が巨体を突き動かした。

 意気に感じたのが、森だ。「浅村さんのでスイッチが入った。山川さんもやると思わなかった」。1死一塁で左中間にはじき返した。「抜けると思わなかったけど、会心の当たり」。二塁を回ると、本塁に頭から滑り込む背番号33が目に映った。「視界に入っていた。なかなか前に進んでなかった」。今季3本目のサヨナラ打に笑みがこぼれた。

 6点差以上の逆転勝ちは4月18日の日本ハム戦(メットライフ)以来今季2度目。辻監督は3、4番の連続ヘッドスライディングに「気持ちが勝ったんじゃないか。大きな目標があるので、気持ちじゃないか」とハートの強さを強調した。

 甲子園で春夏連覇を目指す大阪桐蔭のOBトリオが執念を燃やした。浅村は初回のタイムリーエラーを挽回する気迫の激走。中村は8回2死二塁で右翼フェンス直撃の同点二塁打を放った。森は「後輩が頑張る姿はすごい刺激になります。大阪桐蔭の看板を背負って、活躍したい気持ちはすごくあります」と誇りをにじませた。お立ち台では「桐蔭が優勝すると思うので、自分たちも優勝します」と宣言。“アベックV”へ頭から飛び込む。(山崎 智)

野球

×