【中日】R・マル、抑え失敗で3戦連続逆転負け…森監督「誰かが乗り越えないと」

スポーツ報知
抑え不在に頭を痛める中日・森監督

◆中日5―6DeNA(14日・ナゴヤドーム)

 “代代魔神”のライデル・マルティネス投手(21)が1点リードの9回に登板したが、2失点で、チームは3試合連続の逆転負け。借金は今季最多を更新する14に膨らみ、ナゴヤドームでのDeNA戦も4連敗となった。

 抑えだった田島も鈴木博も不調で不在となり、クローザーには4月に支配下登録されたばかりのキューバ人右腕が抜てきされた。だが、いきなりソトに死球。2死から宮崎、大和に連打を浴びて満塁にすると、伊藤に同点の押し出し四球を献上。ここで降板させられたが、なおも2死満塁で、代わった岩瀬が代打・倉本に決勝の右前適時打を浴びた。

 7月の国際大会でキューバ代表のクローザーを務めたR・マルティネス。「緊張もプレッシャーもなかった。絶対勝つんだ、という気持ちしかなかった」と強がったが、6月5日のロッテ戦(ナゴヤドーム)以来の1軍マウンドで、初の救援登板。これ以上なく重圧のかかる場面での起用は、21歳の若武者には荷が重すぎたようだ。

 森繁和監督(63)はR・マルティネスを9回に起用した理由について「佐藤を(8回までに)使ったから、残りはマルティネスしかいなかった。マルティネスを(佐藤より)先に使うことは、きょうに限ってはなかった」と説明。同点の7回2死一、三塁という勝負所で、現在のブルペンで最も信頼感のある佐藤を起用したことで、9回の選択肢が限られてしまったと明かした。

 チーム59敗(45勝1分け)中、救援投手に黒星がつくのは20試合目。8月はとくに8敗(3勝)中6試合(ロドリゲス3、又吉、鈴木博、R・マルティネス)で救援陣に黒星がついている。弱点は分かりきっている。「誰かが乗り越えないといけない」と指揮官は強調した。

 あす15日も敗れれば、借金は15になる。2年前を振り返れば、最下位だった8月7日、DeNA戦(横浜)に敗れて借金15となり、2日後に当時の谷繁元信監督が休養(事実上の更迭)した。このままでは“危険水域”に突入しかねない。

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