【中日】松坂「先輩」の威厳 DeNAの横浜高打線返り討ちで4連勝

スポーツ報知

◆中日11―5DeNA(16日・ナゴヤドーム)

 6回2死一塁で代打・田中浩を空振り三振に仕留めると、中日・松坂大輔(37)は表情を変えることなくマウンドを降りた。11得点に「早くからあれだけ点を取ってもらえれば楽なので」と感謝。1日の阪神戦(ナゴヤD)以来のマウンドは、6回3失点で自身4連勝。5勝目を挙げた。

 “横浜高包囲網”を打ち破った。DeNA・ラミレス監督は1番・荒波、2番・石川、4番・筒香、7番・倉本の横浜高出身者4人をスタメン起用。「(相手が)同じ高校の出身者でないのとは、少し気持ちの面で違う」と平成の怪物は燃えた。合計で9打数2安打3四球で、打点も許さず「先輩」の威厳を示した。

 初回こそ振りかぶったが「バランス的にいいのかな」と2回からセットポジションに変えた。ただ、6回無死の筒香の場面だけ振りかぶりを“解禁”。「ギアを? そうではないです」と笑ったが、中飛に仕留めた侍JAPANの4番との対戦は見応え十分だった。

 母校の甲子園での活躍も刺激になっている。時間が許す限り「テレビで見ています」という。17日の第2試合では、大会注目右腕・吉田輝星投手(3年)擁する金足農と対戦する。快投というエールを送り「母校なんで優勝してほしいと思います」と熱く期待した。

 「大輔が投げると何か起きそうな気になる。毎日投げさせた方がいいのかも」と森監督は冗談を交え振り返った。今後は17日に出場選手登録を抹消され、次戦に備える。あの夏から20年。まだまだ主役の座は譲らない。(嶋田 直人)

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