【中日】岩瀬、406S締め5位浮上…1000試合登板あと9「意識してます」!?

スポーツ報知
9回2死満塁で救援した岩瀬

◆中日4―1阪神(21日・ナゴヤドーム)

 中日が最終回のドタバタを何とかしのいで逃げ切り勝ち。連敗を2で止め、5日以来の5位に浮上した。ナゴヤドームでの阪神戦は5連勝。

 4点リードの9回。暫定クローザーとしてマウンドに立ったのは、3年目の佐藤優投手(25)だった。しかし、いきなり糸井にソロを被弾。ナバーロ、代打・伊藤隼を連続三振に仕留めたが、そこからまさかの3連続四死球で2死満塁のピンチを招き、降板を命じられた。

 最終回に4点差を逆転された19日の巨人戦(東京ドーム)の記憶が竜党の脳裏をよぎる中、コールされたのは岩瀬仁紀投手(43)。巨人戦で逆転負けを招いたレジェンド左腕だが、一発が出れば逆転の場面で、全盛期と変わらぬ無表情で球を操り、糸原を二ゴロに打ち取った。

 自身の持つ日本記録をいずれも更新する通算991試合目の登板で406セーブ。「準備はしてました。(前回は嫌な負け方?)逆に満塁だったので打者に集中して投げました。それが結果につながった」。5月2日のヤクルト戦(神宮)以来の今季2セーブ目を淡々と振り返った。抑え不在に泣いている中日の投手がセーブを記録するのは、今月1日の阪神戦(ナゴヤドーム)の鈴木博以来だ。

 前人未到の1000試合登板まで、いよいよ「9」。カウントダウンが始まった。大記録を意識しているか、という問いに「意識してます!」と声を張り上げた…のはジョーク。すぐに「って言わせたいの? 言う訳ないじゃない! あと9試合投げるかどうかも分からないのに」とセルフツッコミで笑わせた。

 8回は祖父江、9回は佐藤の起用を決めていたという近藤真市投手コーチ(49)にとっても、岩瀬にセーブがつくのは想定外。今後の抑え投手について「ユウ(佐藤)が一番安定していたんだから、今の状態ならユウでいい」と佐藤を起用する方針が変わらないことを強調した。森繁和監督(63)は「抑えが考えたとおりにいかないから困っている。岩瀬の実績を買わなくちゃいけない状況にした前の投手が情けない」と、キツい言葉とは裏腹の柔らかい表情で、佐藤のさらなる成長に期待していた。

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