【広島】丸、V31号!8月10発でバレンティンに2本差

スポーツ報知
延長10回無死、勝ち越しの本塁打を放った丸(中)は、バティスタ(左)、松山(右)らとハイタッチ(カメラ・関口 俊明)

◆ヤクルト5―6広島(31日・神宮)

 丸の豪快な一発で、勝ちまくった8月を締めくくった。5―5で延長戦に突入した10回。先頭で2球目の直球を振り抜くと、打球は右中間スタンドへ一直線に飛び込んだ。「何もできていなかったので、何とか仕事ができてよかった」。リーグトップのヤクルト・バレンティンの33本に2本差へと迫る、決勝の31号ソロに胸をなで下ろした。

 8月の本塁打は10本。広島の左打者では、78年4月のギャレット(15本)、00年7月(11本)と97年5月(10本)の2度記録した金本知憲に続く3人目の月間2ケタ本塁打となった。緒方監督は「勝ち切れたのは大きい。丸の働きは二重丸だった」とたたえた。

 マジック対象チームである2位・ヤクルトとの直接対決。一時は4点差をつけられたが、8回に「代打の時は集中が高まる」というバティスタの代打2ランで息を吹き返した赤ヘル打線が、またも試合をひっくり返した。2位チームとの対戦成績は19勝3敗1分け。驚異の勝負強さでマジックは2つ減り、17となった。

 チームは4連勝で月間17勝。25年ぶりのリーグ制覇を決めた16年8月に並ぶ、球団史上2位タイの勝利数をマークした。「最初から良い流れを出して、優勝に突き進んでいきたい」と丸。最高のムードで、いよいよ勝負の9月に入る。(種村 亮)

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