【ヤクルト】上田、人生初のサヨナラ弾 6点差を9回追いつく 小川監督「奇跡のような試合」

スポーツ報知
11回2死一、二塁、右中間へサヨナラ3ラン本塁打を放った上田

◆ヤクルト12x―9中日=延長11回=(4日・神宮)

 打球が舞った瞬間、誰もがベンチを飛び出した。この日ばかりは主役は上田だ。最大6点差を9回に振り出しに戻し、延長11回2死一、二塁。韓国語でツバメを意味する「チェービー」という名の台風21号の影響で、強風が吹くコンディション。2年ぶりの一発で、4時間39分の熱闘に決着をつけた。

 人生初めてのサヨナラ弾。「入るとは思わなかったです。今日は(観客が)入らないと思っていたけど、来てくれた人のためにこういう試合ができてよかった」。毎日早出練習に参加し、試合がない日も必ず球場を訪れるのが日課だ。オフは青木とトレーニング。練習はうそをつかなかった。

 2回まで6点ビハインドをつけられても、石井打撃コーチや青木は「これから、これから」とゲキを飛ばしていた。今季、チームが掲げる執念が最高の形で結実。連敗を3で止め勝率5割に復帰し、小川監督も「奇跡のような試合」と声を震わせた。(田島 正登)

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