【日本ハム】玉井大翔、旭川“凱旋登板”「投げやすかった」

スポーツ報知
第2の故郷・旭川で行われた4日の西武戦で9回を3者凡退に仕留めた玉井

 旭川実高出身の日本ハム・玉井大翔(たいしょう)投手(26)が5日までに、青春時代を過ごした第2の故郷・旭川の思い出を語った。旭川で行われた4日の西武戦では、9回に6番手でマウンドへ。中村、森、栗山を、2三振を含む三者凡退に仕留め、“凱旋(がいせん)登板”を飾った。佐呂間町出身の道産子右腕が、終盤戦に突入した日本ハムのブルペンを支える。

 思い出の地の声援が力になった。旭川スタルヒン球場は、高3夏(2010年)に甲子園出場を決めた場所。東農大北海道時代に数度試合をしたことはあったが「久しぶりにスタルヒンのマウンドに立てて良かった。投げやすかったですね」。2年目の凱旋登板に成長を実感した。

 旭川に来ると、うれしさと悔しさの両方を思い出す。「甲子園に出られたのは、いい思い出です」。だが、高校時代は3番手投手。高卒で巨人に育成で入団した成瀬功亮らに差をつけられた。3年の北北海道大会では登板なし。「その悔しさは、今でも持っています」。高校時代の苦い記憶は飛躍の要因になった。

 「練習もきつかった。冬合宿があって、正月明けから深川市の施設でやるんですけど、走り込みとかサーキットトレーニングをずっとやる。1年の時は低体温症になりました(笑い)。そういうのがあったから、精神的にも強くなれたっていうのはあります」。旭川での、今季の試合は6日で終わり。久々に訪れたことで、初心も思い出した。「チームが上位争いしている中で自分のできることは変わらない。持ち味を出して行けたらいい」と残り試合も右腕を振るつもりだ。(秦 雄太郎)

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