【日本ハム】鶴岡、攻守でチームけん引「絶対優勝します」猛打賞&加藤を好リード

スポーツ報知
旭川ファンの祝福を背に、鶴岡(左)は5勝目の加藤と勝利のポーズ

◆日本ハム4―0西武(5日・旭川)

 日本ハムの鶴岡慎也捕手(37)が、5日の西武戦(旭川)で初回の適時二塁打など3安打を放ち、今季2度目の猛打賞で、チームを勝利に導いた。守っては先発・加藤貴之投手(26)を好リード。強力西武打線を3投手の完封リレーで封じ込めた。西武との2連戦を1勝1敗で終え、首位とのゲーム差は5となった。

 旭川の風と声援が、鶴岡の背中を押した。初回に1点を先制し、なおも2死一、二塁。鶴岡の放った打球は右中間方向に上がった。台風一過の風に押し戻される打球。右翼手がスライディングキャッチを試みたが、数センチ届かない。点々と転がる間に、大田が生還し、2点目を奪った。「初回、あそこで出たのが一番でかかった。運が良かったというか」。勝利の立役者はお立ち台で笑顔を見せた。

 「絶不調だったんですけど、旭川の皆さんと旭川の空気が打たせてくれました」。第2打席では三遊間をゴロで破り、好機を演出。第3打席も左前に運び、4月4日の楽天戦(楽天生命)以来となる猛打賞だ。直近3試合は9打数無安打だっただけに「昔から旭川は相性良かったので」。日本ハムのユニホームで、5年ぶりに凱旋(がいせん)した地で、ファンの歓声を力に変えた。

 攻守でチームを支えた。加藤は7月8日のロッテ戦(ZOZO)以来の先発。変化球主体のリードで持ち味を引き出し、左腕に約2か月ぶりの白星をプレゼントした。唯一得点圏に走者を背負った6回には、一塁ベンチ際の飛球をスライディングキャッチして、もり立てた。

 5年ぶりに出戻った古巣で、なくてはならない存在だ。お立ち台では、加藤から、自らの長所を「話しやすいところです!」と告げられると苦笑い。後輩から慕われる37歳は「絶対優勝しますんで、これからも応援よろしくお願いします」と力強い。旭川の観衆の前で誓った約束は破れない。(秦 雄太郎)

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