盟友・黒田博樹氏、広島・新井の引退に予感あった「彼らしい決断」

スポーツ報知
16年の優勝パレードで、黒田氏(左)と沿道の観客に手を振る新井

 広島OBの黒田博樹氏(43)は5日、新井の引退を受けて所属する吉本興業を通じてコメントを発表し、プロ生活20年の労をねぎらった。シーズン中にも幾度となく食事をしていたことを明かし「こういう決断をするのではと思っていたところもありました。言葉で聞いたときはショックでしたが、若い選手のことを考えた決断というのは彼らしい」と意思を尊重した。

 2016年9月に25年ぶりのリーグ優勝を決めたときは、2人で涙を流して抱き合った。その後、黒田氏は10月18日に引退を表明。相談を受けた新井が「最後の雄姿と分かった上で、ファンの目に焼きつけてほしい」と進言したことで、4日後に迫った日本シリーズの開幕前にユニホームを脱ぐことを公表した。日本ハムに2勝4敗で敗れ、自身が成し得なかった34年ぶりの日本一達成を盟友には期待している。

 「最後の試合を見たら、思い出話もできるかもしれませんが、カウントダウンが始まっただけで試合が続きます。チームを引っ張っていく姿勢は変わらないでしょうし、最後までたくさんの声援を受けて、一日一日を過ごしてもらいたい」とエールを送った。

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