【中日】佐藤、9回キクマルセイヤ斬りセーブ!「クソだせぇガッツポーズ」反省

スポーツ報知
2セーブ目を挙げた佐藤 

◆中日6―5広島(8日・ナゴヤドーム)

 中日が広島を逆転で下して3連勝。このカードの成績を12勝11敗とした。残り2試合で1勝するか2分けだと、シーズン勝ち越しが決まり、広島の完全優勝を阻止することができる。

 9回のマウンドに立った佐藤優投手(25)が殊勲の2セーブ目を挙げた。先頭・菊池をフォークで遊飛に打ち取ると、丸はフルカウントから外角低めいっぱいに151キロの直球を決めて見逃し三振。鈴木も外角低めに沈むスライダーで空振り三振に仕留めると、ドヤ顔で右拳を突き上げた。試合後は「クソだせぇガッツポーズが出てしまいました」と赤面していた。

 8月24日の広島戦(マツダ、5―3)以来のプロ2セーブ目。キクマルセイヤを完璧に斬った投球に「前回(8月24日)と同じ打順だったので、いいイメージでいきました」と振り返った。その試合はキクマルをともに二ゴロ。鈴木には右中間二塁打を浴びたが、続く松山を一ゴロに打ち取った。広島打線を2度も手玉に取り「強力な打線ですし、これを自信にしていけたらいい」とキッパリ。きょうの試合が「クローザー・佐藤」の起点になりそうな予感を漂わせた。

 敵地の話だが、広島戦では“美白ぶり”が気になるという。「なぜかマツダではテレビ映りが“美白”になるんですよ。僕だけじゃなく、みなさんも」と、普段から色白の3年目右腕。「だからヒゲの濃さもハンパなく目立つんです」と、半分青い頬をなでつけた。

 中日が1点差で勝利するのは、サヨナラ勝ちを除くと、7月11日のDeNA戦(横浜、2―1)以来、およそ2か月ぶり。1点差の最終回に3者凡退でセーブを挙げたのは、4月22日の広島戦(ナゴヤドーム、3―2)、6月8日のソフトバンク戦(同、5―4)で、いずれも田島がマークして以来、今季3度目だ。

 チームのセーブ数は23となったが、依然リーグ最少。これまで勝ちパターンの継投が最大のネックだったが、佐藤の好投で、ようやく光明が差してきた。

 森繁和監督(63)にも笑みがこぼれた。「(今季は)逆転負けが多い中で、1点差で久しぶりに勝てた。(佐藤は)先頭打者を打ち取って、本人も、見てる我々も楽な気持ちになった」と、クローザーの座から転落した田島、鈴木博、R・マルティネスに代わる“代代代魔神”をたたえていた。

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