【日本ハム】稲葉篤紀SCO「野球でパワー」厚真町、安平町、むかわ町にTシャツ1600枚寄付

スポーツ報知
子供たちと記念写真を撮る建山氏、稲葉SCO、歌手のさだまさし

 プロ野球・日本ハムの稲葉篤紀スポーツ・コミュニティ・オフィサー(、46)は震度7を記録した厚真町や近隣の安平町、むかわ町を訪問。侍ジャパンの監督でもある同氏は、日本ハムOBの建山義紀氏(42)とともに被災者と交流、合計1600枚のTシャツを寄付し、早期の復旧を願った。

 稲葉SCOは自らの足で、被災地を回り、地震の傷痕を目の当たりにした。安平町内の野球場。土のグラウンドに入った地割れによる亀裂を見て、思わず顔をしかめた。今も避難所に多くの人が生活する状況。町の担当者から「ライフラインの整備が優先になる。球場が使えるのは1、2年後になってしまう」と説明を受けると「しょうがないですよね」と悲しそうに話した。

 6日に発生した地震で被害が大きかった3町を、1日かけて回った。ファイターズのロゴが入ったTシャツを厚真町に1000枚、安平町、むかわ町に各300枚、計1600枚を寄付。避難所では笑顔で寄ってくる子供たちとできる限り、ふれ合った。「(子供は)心の中ではつらい思いを持ちながらだと思う。我々がもっと頑張らないと、と逆にパワーをいただいた」と気丈な姿に心を打たれた。

 日本ハムは逆転Vに向け、14日のオリックス戦(札幌D)に挑む。残り21試合。「当然勝つということが皆さんに喜んでもらえるはず」とナインを激励した。侍ジャパンの監督としても、シーズン後には試合がある。「野球を通じてパワーをもらったと言っていただけるように」と、“野球の力”を被災地に届けるつもりだ。(秦 雄太郎)

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