野球好きエンジニア集まれ!パ・リーグがハッカソン共催…成績×ファンデータで観客数など予測

スポーツ報知
提供されるデータのサンプル

 野球をデータで解き明かす「ベースボール×データハッカソン ~ビッグデータから解き明かすベースボールビジネス~」(主催・パーソルホールディングス、共催・パ・リーグマーケティング)のプレイベントが15日、東京・渋谷で行われた。会場には野球好きのエンジニアらが詰めかけた。

 パ・リーグマーケティング社長の根岸友喜氏は「選手以外にも働いている職員はいる。そういった人たちも子供たちの夢の職業になれば、野球がもっと面白くなるのでは」と意義を説明。「10年後はスポーツビジネスパーソンになりたいを9位に入れたい。子供たちの憧れが選手だけでなくデータでチームを支える、広報で支えるなどいい人が野球の業界に入ってきたら」と夢を語った。

 トークでは元楽天の川井貴志氏と野球データ会社DELTA・市川博久氏が、伝統的な指標である打率、防御率といった数字やセイバーメトリクスの指標などをめぐってトークを展開した。参加者が特に聞き入ったのは、司会者が紹介したバスケットボールの研究論文「ホットハンド・イリュージョン」。偶然の成功を見てしまうと、次も連続して成功すると期待してしまうヒトの認知・思考についての研究という。川井氏は「音楽(応援団が流すチャンステーマ)が流れ始めると、自分でも『つながっているんじゃないか』と思っていまう。盛り上がりにやられてしまう、というのはある」と投手ならではの心理を解説していた。

 10月6、7日に行われるハッカソンでは、ファンクラブ会員のマーケティングデータやチームや選手の個別成績、序盤の観客動員数などから、シーズン途中の観客数やEC(電子商取引)での購入金額を統計を使って予測。試合での勝利が球団価値を高めることにいかにつながるかを発表する。

 金融機関でAIを使ったリスク管理などをしている20代男性はプレイベントに参加。「普段、触っていないデータを見てみたい」と本番の参加に興味津々だった。

 ハッカソンは参加費無料で、定員は20人(代表者1人が申し込み2~3人の1グループでの参加も可能)。21日午後6時現在で88グループの参加希望があり、抽選となる。申し込み締め切りは28日午後6時。詳しい情報はhttps://techplay.jp/event/688366に掲載されている。

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