【広島】阪神に大敗もM2 23日27年ぶり本拠でV決める

スポーツ報知
9回、代打で出場も最後の打者となった新井。試合は完敗もマジック2で優勝に王手となり、気合のこもった表情でベンチに引き揚げる(カメラ・石田 順平)

◆広島4―13阪神(22日・マツダスタジアム)

 広島が3年連続9回目のセ・リーグ優勝に王手をかけた。阪神戦は4―13の大敗。しかし2位のヤクルトも巨人に敗れたため、優勝マジックは2となった。23日にヤクルトがデーゲームで中日に敗れ、ナイターの広島がDeNAに勝つと、本拠地で27年ぶり、09年に新設されたマツダスタジアムでは初の胴上げが実現する。

 今カード初めて訪れた晴天下での大敗に、緒方監督はひたすら謝罪の言葉を並べた。被安打18で今季ワーストタイの13失点。「たくさんのファンの方が応援に来てくれて、ましてこの時期。申し訳ないです」と、頭を垂れた。それでもヤクルトが巨人に敗れたため、優勝マジックはついに2。23日にも、いよいよチーム史上初の3連覇が決まる。

 先発の岡田が大誤算だった。2回に3点を失い、3回にも一挙6失点でこの回途中でKOされた。自己ワースト9失点(自責8)の惨状に、指揮官は「先発の何番目かになる中心の選手なのに、ちょっと考えないといけんね」と2軍落ちを決断。一方、左翼のレギュラーに定着した野間が今季初の2番で3度目の4安打を放ったほか、途中出場のバティスタも6回に25号2ランを放つなど、打線には少なからず収穫があった。

 23日のDeNA戦には、ここまで15勝と最多勝争いのトップを快走する大瀬良が先発する。「どういう状況であれ、自分の仕事を全うしたい」と静かに闘志を燃やし、緒方監督も「また明日」と会見の最後に前を向いた。8月15日のマジック32点灯から、1か月あまりでついに王手。勝ってヤクルトも中日に敗れれば、91年以来の本拠地Vだ。背番号79が初めて、マツダスタジアムの宙に舞う。(嶋田 直人)

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