【西武】稼頭央が明かした引退の理由…引退会見「この時が来た」

スポーツ報知
西武・松井

 今季限りで現役を引退する西武の松井稼頭央外野手(42)が27日、メットライフドームで記者会見を行った。ユニホーム姿で会見に臨み、「今シーズンをもちまして現役を引退することをご報告します」と切り出した。

 日米通算25年のプロ生活を「改めて振り返ると、25年もの長いプロ野球人生、いい野球人生だったな、と。周りの方々のサポート、ファンの声援のおかげでやってきた25年間。感謝しかない」と振り返った。

 決断に至った理由については「ここ数年、毎年1年1年が勝負と思ってやってきた。9月途中に抹消になって自分と向き合える時間があった。辞める時が来たな、と決断して球団にお話しした。本当に悩んだが、この時が来たな、と」と明かした。

 チームは現在、10年ぶりのリーグ制覇へマジック「5」としている。「日米通して25年という長い時間を現役でやらせてもらって、毎日、毎打席やってきた。印象に残る試合は今シーズン最後の試合になるんじゃないかな」と話した。現役最終年を古巣で過ごしたことに、「運命なのかな。辞めるなら最後はここで、と思っていた」と感慨深げに語った。

 松井はPL学園高から93年ドラフト3位で西武入団。走攻守そろった遊撃手として、2002年のトリプルスリー達成など盗塁王に3度、最多安打に2度輝いた。04年からは米大リーグに挑戦し、メッツなどでプレー。11年に日本球界に復帰し、楽天で活躍した。今季は15年ぶりに古巣へ復帰。選手兼テクニカルコーチとして、ここまで23試合に出場し、打率1割2分9厘、2打点だった。日本で通算2088安打、メジャーでは615安打を記録している。

 ◆松井 稼頭央(まつい・かずお)1975年10月23日、大阪府生まれ。42歳。PL学園高から93年ドラフト3位で西武入り。98年パ・リーグMVPを獲得。2002年にはトリプルスリーを達成。03年オフに3年総額2010万ドル(当時のレートで約22億円)でメッツ入り。06年途中にロッキーズ、08年にアストロズに移籍した。11年から楽天、18年は西武でプレー。右投両打。177センチ、85キロ。

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