【西武】稼頭央「うれし涙はとっておきたい」日本一で花道…引退会見

スポーツ報知
試合前、千賀(左)からあいさつを受け握手する松井(右は加治屋=カメラ・川口 浩)

◆西武7―5ソフトバンク(27日・メットライフドーム)

 今季限りで現役引退する西武・松井稼頭央外野手(42)が27日、メットライフで会見を行った。背番号7のユニホーム姿で登壇。15日に出場選手登録を外れ「初めて自分と向き合える時間があった中、今年で引退かなと。やめる時が来た。悔しさはありますが、いい野球人生だった」と決断の背景を語った。

 印象に残る投手には元同僚の松坂大輔を挙げた。ロッキーズ時代の2007年、ワールドシリーズで当時Rソックスの松坂と激突。今季は中日とのオープン戦でも顔を合わせた。「勝負を楽しみにしていた。対戦できてよかった」と笑みを浮かべた。

 日米通算でプロ25年目。同級生の巨人・上原、ロッテ・福浦の存在が励みだった。「3人の中で1年でも長くプレーしようと意識していた」。PL学園時代は投手で、プロ入り後に遊撃転向。02年に両打ちで初のトリプルスリーを達成。メジャー、楽天でも「走攻守。3つがすべて重なって、初めて松井稼頭央」という信条を貫いた。

 古巣に復帰した今季当初はテクニカルコーチを兼任していた。鈴木球団本部長は「こちらとしてはお願いしたい。人柄も含めて誰もが認める存在」と来季のコーチ就任を打診する見込み。その前に役目が残る。西武では日本一を未経験。この日、1軍再昇格した松井は8回に代走で出場。秋山の逆転3ランでホームを踏んだ。「うれし涙はとっておきたい。日本一で胴上げを見てもらいたい」と誓いを立てた。

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