【ソフトバンク】9番・松田宣、連発30号…1発目は「熱男!」パフォーマンス封印

スポーツ報知
7回1死、2打席連続となる左越え30号を放った松田宣(手前)は「熱男~」と絶叫した

◆西武1―3ソフトバンク(29日・メットライフドーム)

 意地をバットに乗せた。9年ぶりに9番で起用された松田宣が、2打席連続アーチで3年ぶりの30号に到達。チームの全3打点を挙げ、西武戦の連敗を5で止めた。「胴上げを見る必要はない」とダイエー時代の1997年以来となる目の前で相手の胴上げを阻止した。

 「悔しくない人はいない」。9番は09年9月22日のロッテ戦(ヤフーD)以来。前日まで3試合連続無安打と不調で、今井とは今季5打数無安打4三振と相性が悪かった。だが、4回2死二塁で右腕から左越えの逆転2ラン。ベンチ前で「熱男!」と右拳を突き上げる恒例のパフォーマンスを行わなかったことに「特に理由はない」とはぐらかしたが、9番降格の悔しさがあったに違いない。7回には増田から再び左越えへダメ押し30号ソロ。工藤監督の「楽なところで思い切りのよさを出してほしかった」という狙い通りだった。

 30本塁打のうち10本が西武戦。CS第1Sを勝ち抜けば最終Sで再び対戦する西武投手陣に、松田宣が脅威を与える存在になる。(戸田 和彦)

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