【楽天】西口、プロ初登板初先発初勝利惜しい…7回まで無失点も8回に被弾

スポーツ報知
楽天・西口

◆楽天2―5オリックス(30日・楽天生命パーク)

 楽天は30日、オリックス戦(楽天生命)に逆転で敗れた。プロ2年目で初登板初先発の西口直人投手(21)は、8回途中2失点と好投。7回まで2安打無失点と完封ペースでアウトを重ねたが、8回2死三塁からオリックス・宗に同点の右越え3号2ランを浴び、プロ初勝利はお預けとなった。

 内角直球をはじき返されると、右翼を振り向き打球を見上げた。8回2死三塁から無念の同点被弾。それでもMAX148キロの直球にカーブ、チェンジアップを織り交ぜ、8回途中5安打2失点と好投し「真っすぐで押していこうと、腕を振ることだけ考えていきました」と振り返った。

「素晴らしい」 チャンスを逃してきた。昨年7月、梨田監督から声がかかった。当時2軍監督だった平石洋介監督代行(38)に「腕がちぎれるまで投げてきます!」と宣言しての1軍合流。しかし、御前登板となったブルペンでまさかの事態に襲われた。腕はちぎれなかったが、広背筋を肉離れ。ようやく実現した1軍マウンドで、強く存在をアピールした。

 平石監督代行も「素晴らしいピッチング。本当は勝たせられれば一番よかったですけど」と高く評価した。「この悔しさを来シーズンにぶつけられたら」と話した、16年ドラフトで12球団の最後となる10位で指名を受けた右腕。好投の自信と被弾の悔しさを、来季への力に変えていく。(山口 泰史)

野球

×