【楽天】則本、新人から6年連続2ケタ勝利…5年連続奪三振王確定

スポーツ報知

◆ロッテ1―4楽天(13日・ZOZOマリン)

 楽天は13日、ロッテとの今季最終戦(ZOZO)を白星で飾り、58勝82敗3引き分けでシーズンを終えた。2点リードの5回から2番手で登板した則本昂大投手(27)は、3回を無失点に抑え今季10勝目。ドラフト制後4人目となる新人から6年連続2桁勝利を決め、江夏豊(阪神)、鈴木啓示(近鉄)の6年連続に続き、3人目となる5年連続奪三振王を確定させた。

 周囲のお膳立てに応えるように、則本は力強く右腕を振った。MAX155キロの直球を軸に、5回からの3イニングをパーフェクトリリーフ。今季最終戦で、ドラフト制後4人目となる新人から6年連続2桁勝利に到達し「2桁勝てたのはすごくうれしいですし、本当に皆さんに感謝したい」と話した。

 10勝目がかかった一戦は、コンディションを考慮されブルペン待機。約1か月間、ぜん息のような症状が続き、平石洋介監督代行(38)との話し合いで先発回避が決まった。先発・古川侑利(23)が4回を無失点と完璧な投球を見せると、打線も援護。満を持しての則本投入だった。平石監督代行は「本当は先発で白黒つけたかったと思う。去年まで5年間引っ張ってくれた貢献度も考えた」と、則本の2桁勝利のための用兵だったことを説明した。

 不本意なシーズンだった。奪三振のタイトルも野茂英雄(近鉄)の4年連続を超え、史上3人目となる5年連続に伸ばしたが「三振のタイトルを取れたことはよかったと思いますけど、チームは最下位だし、自分も負け越している。自分としては一番、プロ生活で残念な成績。この悔しさを忘れないようにしたい」と則本。少しの達成感と悔しさを、来季への糧に変えていく。(山口 泰史)

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