【日本ハム】近藤、先制弾も逆転負け…最終S進出へ連勝あるのみ

スポーツ報知
1回2死、左越えに先制の本塁打を放った日本ハム・近藤

◆2018 パーソル クライマックスシリーズ パ ソフトバンク8―3日本ハム(13日・ヤフオクドーム)

 日本ハムの近藤健介外野手(25)が13日、ソフトバンクとのCS第1ステージ第1戦(ヤフオク)に「3番・左翼」で先発出場。初回にCS初本塁打の左越え弾で先取点を奪ったが、チームは逆転負け。3―8で初戦を落とし、最終ステージ進出へ負けられない状況に追い込まれた。この日、パ・リーグのレギュラーシーズンが終了。西川遥輝外野手(26)が2年連続3度目の盗塁王、宮西尚生投手(33)が2年ぶり2度目の最優秀中継ぎ投手を受賞した。

 先制弾も空砲に終わった。初回2死走者なし。近藤のバットから放たれた打球は、左中間テラス席に飛び込んだ。本塁打は、8月7日の楽天戦(札幌D)以来、2か月ぶり。「逆方向へ、いい形で捉えることができました」。CS初アーチで先手を取ることに成功。主導権を握ったはずだった。

 落とし穴はその裏だった。先頭・上林の左翼線に落ちた飛球が高々とバウンド。突っ込んだ近藤の頭上を越え、二塁打になった。シーズン中は何度も攻守で投手を救っただけに、悔やみきれないミス。先発・上沢も粘りきれず、一挙5失点につながってしまった。

 一度狂った歯車は打撃にも影響した。4回は2死満塁の好機で空振り三振。7回1死二塁は三ゴロに終わった。「チャンスで打てないとこういう試合は取れない。打たないといけない場面だった」と悔しがった。

 背番号8にかかる重責は大きい。今季は2015年以来、2度目の規定打席に到達し、自己最多の69打点を記録。右手を負傷してもテーピングを施して打席に立ち続け、勝利を引き寄せてきた。第1ステージ突破へ、もう負けられない崖っぷち。「次戦勝つ? それしかない」と前を向いた。(秦 雄太郎)

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