【ヤクルト】左太もも裏負傷の青木、精神的支柱としてベンチ入りも出番なし

スポーツ報知
小川監督と話す青木(右)

◆2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ヤクルト1―4巨人(13日・神宮)

 青木の名前がコールされることは最後までなかった。シーズン38度の逆転勝ちで粘りを見せ続けてきた強力打線でも、この日ばかりは反撃することができなかった。3万735人を集めた本拠地でCS開催も、いいところなく黒星発進。1打席限定の切り札を繰り出す場面もなく、崖っぷちに追い込まれた。

 「結果的にこうなってしまった。今日を振り返っても仕方ない」と小川監督は厳しい表情。2日のDeNA戦(神宮)で不動の2番だった青木が左太もも裏を負傷。当初はCS出場の見通しは厳しいかと思われたが、この日の登録時間直前に指揮官が本人と話し合い「プレー以外でも戦力になる。そういった部分を含めて判断した」。代打だけでなく、精神的支柱としてベンチ入りを決めた。

 スタメンから青木が消えたことにより、ひとつずつ打順が繰り上がったクリーンアップが結果的に無安打。青木も中盤からベンチ裏で準備はしていたというが、3点を追う7回2死二塁の代打機でも出番はなかった。2戦目の相手先発は菅野。「あした勝てるようにしないと」。借金51から、1年で貯金9の2位に躍進。後がない戦いで今こそチームの底力を見せる時だ。(田島 正登)

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