巨人・田中俊太VS広島・田中広輔 CS最終Sでセ界初の兄弟同時出場へ

2018年10月16日6時0分  スポーツ報知
  • 過去のCSで大暴れした広島・田中広輔(左)と、第1Sで好調だった巨人・田中俊太
  • 田中兄弟徹底比較

 セ・リーグCS最終Sで対戦する広島の田中広輔内野手(29)と巨人・田中俊太内野手(25)が15日、兄弟対決を待ち望んだ。

 CSでの兄弟対決は、12年のパ最終S第1戦で日本ハム・陽岱鋼と兄のソフトバンク・陽耀勲がそろって先発出場した。13年のセ第1Sでは、広島と阪神に上本兄弟がいたが、同じ試合の出場はなかった。今回、田中兄弟が対戦すれば、セでは初めてとなる。

 ◆巨人・田中俊「役割を果たす」

 巨人の田中俊が、最終Sでもラッキーボーイになる。ルーキーながらシーズン終盤から「2番・二塁」の定位置をつかむと、ヤクルトとの第1Sでは2戦で7打数3安打をマーク。さらに2四球を選び、出塁率は5割5分6厘と存在感を発揮した。「一人、一人が与えられた役割を果たせば、いい流れになると思ってプレーしています」と、1番・坂本勇と中軸をつなぐ役割を全うしている。

 広島にいる兄・広輔がMVPを獲得した16年のCSは、俊太も「見ていましたよ。打ったら、ヒットになってましたね」と振り返るほど印象に残っている。ただ、日立製作所でプレーしていた俊太も、同年の都市対抗で準優勝し、新人賞にあたる「若獅子賞」を受賞。東海大相模では11年センバツ優勝、東海大では14年に全日本大学選手権で優勝するなど、大舞台の経験は豊富だ。

 その物おじしない姿勢で、第1S初戦では、初回1死から四球で出塁した直後の初球で盗塁を決め、先取点につなげるなど堂々としたプレーを見せた。「ヒットでも四球でも、しっかりと後ろにつないでいきたい」。兄のいる絶対王者を倒すためにも、俊太の働きが鍵を握りそうだ。(後藤 亮太)

 ◆広島・田中、弟を認め「幸せ」

 大一番での兄弟対決に、兄の広島・田中は顔をほころばせた。

 「もしそうなれば幸せなことだし、一生懸命頑張らないといけない。兄弟で盛り上げられれば」

 巨人のCS突破に貢献した弟の姿には「試合に出ているのは彼の実力。巨人という球団で物おじせずにプレーできているのはすごい」と目を細めた。

 だが、日本シリーズ進出がかかった戦いは譲れない。16、17年のCSで計30打数16安打6打点で、打率は驚異の5割3分3厘。16年のCSではMVPにもなった。さらに今季の巨人戦では打率3割1分4厘で、シーズン10本塁打の半分をG戦で放った。CS男&Gキラーが決戦を待つ。

菅野「良い刺激」 緒方監督はこの日も巨人に対して言及しなかったが、田中は「弟に限らず、走ってくる選手には注意する」と機動力封じを誓った。東海大相模高、東海大で同級生だった菅野のノーヒットノーランに「良い刺激になっている」。弟や同期の奮闘を糧に、得意の短期決戦で兄の威厳を示す。(種村 亮)

 ◆ワールドシリーズでは兄弟本塁打 メジャーのワールドシリーズで兄弟対決した例は決して多くないが有名なのは次の2組。1921年から3年連続でジャイアンツとヤンキースが激突したが、ジ軍の兄エミールとヤ軍の弟ボブの、ともに外野手のミューゼル兄弟がレギュラーとして出場。ともに4番を任されたこともあった。そして1964年には、後に大洋でプレーしたヤンキースの弟クリートが、カージナルスの兄ケンと同じ三塁手だったボイヤー兄弟がシリーズに出場。第7戦では、兄弟で本塁打を打ち合った。

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